「アルファードバブル」は終わるのか 残クレ時代の“新たな主役”を探る高根英幸 「クルマのミライ」(3/5 ページ)

» 2026年08月21日 06時00分 公開
[高根英幸ITmedia]

トヨタ車のリセールバリューを高めたビジネスモデルとは

 自動車ディーラーは新車を販売し、メンテナンスを引き受けるところだと思っている人も多いだろうが、その収益の源泉は多岐にわたる。

 新車販売や車検整備などがメインであることは間違いないが、自動車保険をはじめとする保険サービスも手掛ける。また、トヨタはKDDIと関係が深いことから、店舗で「au」の携帯電話も扱っている。

 そして、中古車販売では下取り車を再販売する。それも認定中古車や人気モデルを集めることで、新車よりも高い利益率を狙えるのだ。

トヨタディーラーの中古車拠点に展示されていた認定中古車のアルファード。グレードや走行距離によって価格は上下するが、同じ仕様であれば品質保証が付くディーラー認定中古車の方が高めだ(筆者撮影)

 早く現金化するために業者オークションに出品するケースも多いが、特にトヨタディーラーの場合は自前で中古車販売拠点を持っており、そこで販売することで再び車両販売の利益が得られる。

 それだけでなく、中古車価格を維持するために高く下取りし、しっかりと点検整備をして高品質な保証付きのディーラー認定中古車として販売している。そのため、一般の中古車販売店におけるトヨタ車の価格もそれに影響されて高くなり、リセールバリューを維持できているのだ。

自動車ディーラーはショールームがメインの空間なので、新車販売が主なビジネスと思われがちだが、実際にはメンテナンスや中古車販売なども利益率が高い(写真:Adobe Stock)

 もちろんクルマ自体の品質が高くなければ、このビジネスモデルは通用しない。まずトヨタ車という高品質な商品が存在するからこそ、実現できた収益構造なのである。

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