なぜ「6万円の置き時計」が売れる? バルミューダが「時刻」ではなく「時間」を売る理由累計5000台を突破(4/6 ページ)

» 2026年08月31日 09時30分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

6万円の価格を支える「見えないこだわり」

 The Clockは、アルミニウムのブロックからボディーを削り出し、表面に質感を加えるテクスチャーブラストや、表面を保護するアルマイト処理など複数の工程を重ねている。7.5センチほどの小さなボディーに200以上のパーツを組み込み、75個のLEDで均一な発光を実現する。

 原口氏によると、開発ではボディーの形状や質感をミリ単位で詰め、接合部分がどこなのか分からないほど、一体感のある仕上がりを目指した。

 特に難しかったのが、文字盤の「光」だという。単にLEDを光らせるのではなく、夜に美しく光って見えるよう、見えない部分までつくり込んだ。

タイマーは最大60分まで設定可能

 音にも工夫がある。小型ボディーの中に低い音を担当するウーファーと、高い音を担当するツイーターを配置し、低音、中音、高音を異なる方向から響かせる。例えば、雷の低音は背面から遠くで鳴っているように感じさせ、雨音などの中音域は横方向から、高音域は前方から聞こえるよう設計したという。

雨の音や、大河をゆく舟の音、ロッジの暖炉の響きなどのオリジナル音源を臨場感のあるサウンドで再生

 「音を鳴らす」のではなく、「空間をつくる」という発想だ。バルミューダの公式Webサイトでも、The Clockの音響構造について「音を使って『空間』をつくり出すこと」を目指したと説明している。

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