土肥: 左利き用の筆を開発してみて、気付きなどはありましたか?
中井: 自分は右利きなのですが、この筆を使って左手で書いてみると、新鮮な気持ちになりました。通常の筆で書くよりも上手に書けるので、「新しい世界が広がるのではないか」と感じました。初めて書道の筆を持って、文字を書いたような感覚、と言えばいいのかもしれません。
その一方で、“怒り”のような気持ちもわいてきました。小学生の書写教育というのは、とめ・はね・はらいがきちんとできているかどうかが評価基準になる。ところが、左利きの人が右手で書いても、なかなかうまく書けません。
左利きの人にとって、書道は「嫌いになるように、嫌いになるように」できているのではないか。この製品を開発する前の自分も、「書道は右手で書くもの」と思い込んでいました。でも、いまではその考え方が180度変わりました。
土肥: 右利きの人でも「左利き用の筆って、どんな書き心地なんだろう。一度使ってみたい」と思った人がいるかもしれません。……もしかして、次に開発するのは「右利き用のLEFTY」ですかね(笑)。本日はありがとうございました。
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