さまざまな企業の商品開発を支援する中で、今井氏が感じるのは、中小企業が持つ独自の技術や素材の価値に、企業自身が気付いていないということだ。
「日本企業は自己評価がそれほど高くない」と今井氏。「他社でもできますから」と、自社の技術を過小評価する声を聞くことも少なくないという。
今井氏は、他社にもできる技術であることと、それをすでに自社が持っていることは別だと考えている。
「僕が今から同じ業界で立ち上げるとなったら、それだけでも大変です。その技術を持っていることは大きなアドバンテージ」。自分たちの強みを客観的に捉えるのは難しいからこそ、クライアントの話にしっかりと耳を傾けることに意味があると今井氏は話す。
トレンドや市場調査から答えを探すだけでは、どの企業も似たような商品やサービスに行き着いてしまう。
中小企業が大手と競うには、むしろ自社にしかないものを生かす必要がある。「吸水スポンジとは何ですか?」と、業界の人には当たり前のことまで問い直すのも、大切なプロセスだという。
専門性が高く、そのままでは「マニアックすぎてよく分からない」ような技術でも、生活者に伝わる形へと「翻訳」すれば、商品としての価値につながる。
テックオシボリも、そうして生まれた商品の一例だ。
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