ベニオフ氏の反論は、懐疑論の項目に一対一で対応する形をとった。席は減ると言われたが、自律型のAIエージェントを構築・カスタマイズできるプラットフォーム「Agentforce」の営業向け、サービス向け、そして傘下の「Slack」のいずれも席数が前年から増えた。
顧客は離れると言われたが、解約率は過去最低水準に近い。価格支配力は失われると言われたが、上位エディションである「Agentforce 1 Edition」と「Agentforce for Apps」の受注は前四半期から倍増し、契約期間は新規・更新の全セグメントで長期化した。
最も重要なのは「AIエージェントがアプリを不要にする」という予測への反証だろう。Model Context Protocol(MCP)経由やClaude経由でのプラットフォーム利用は6倍に膨らんだ。「アプリは死んでいない。むしろ伸びている」。世界の主要AI企業10社のうち9社がSalesforceとSlackを使っており、その支出は前年比で435%増えた。フロンティアモデルを開発するAI企業は、CRM(顧客関係管理)を不要にするどころか、強く依存しているのだ。
同社最高執行・財務責任者(COFO)のロビン・ワシントン(Robin Washington)氏も、質疑の最後に「営業とサービスでは、席数の持続的な成長が見えている」と補足した。
請求書は青天井 Microsoftトップが「AIモデル大手に主導権を渡すな」と叫ぶ真意
「学歴は無価値に」 米トップエンジニアが明かす、AI時代に“大化けする人材”の共通点
売上高93%増のPalantirが独走 AI競争の主戦場「制御層」を奪い合う3陣営
中国は敵ではない NVIDIAトップが警告する「米中共存」とAIインフラの盲点
人間は「取締役」、AIが「CEO」 サム・アルトマンがAGI論争を終了させてまで語りたかった「ASI」の未来図
「人間がコードを書く時代は終わった」 “Claude Code”が引き起こす「知能の価格崩壊」
AIによる“社会崩壊”まで残り3年 トップ識者が警告する「地獄のシナリオ」
AI競争は「Googleの圧勝」で終わるのか? Gemini 2.5 Proの衝撃© エクサウィザーズ AI新聞
Special
PR注目記事ランキング