50代の転職で年収アップ? いやいや、その前に考えたい「転職が決まるか」という問題(6/6 ページ)

» 2026年09月29日 07時00分 公開
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市場は、あなたの過去に値札をつけない

 大企業と中小企業では、給与水準も働き方も大きく違う。そのため、以前と同じ会社規模、同じ役職、同じ年収をそのまま次の会社にも求めることが、現実的ではないケースもある。

 もちろん、これまで積み上げてきた経験や実績には価値がある。ただ、市場が対価を払うのは、過去にどれだけ大きな会社で働いていたかではない。

 これから、その会社でどのような価値を生み出せるかである。だからこそ、「今の年収を守る」という発想だけにしばられないほうがいい。まずは動けるうちに動き、正社員という形だけにこだわらず、自分の実力を示せる場所を見つける。

どのような価値を生み出せるのか(出典:ゲッティイメージズ)

 そこで成果を出し、条件を上げていく。一見すると遠回りに見えるかもしれない。

 しかし50代以降のキャリアでは、最初から理想の条件を取りにいくよりも、まず企業との接点をつくり、価値を証明してから条件を上げていくほうが、結果として選択肢を広げられるケースは多い。

 「年収が上がる転職か、下がる転職か」。その問いだけで次のキャリアを考えるのではなく、「これから自分は、どこでどのような価値を生み出せるのか」。

 50代以降の転職では、まずそこから考えてみる必要があるのではないだろうか。

市原大和(いちはら・やまと)

BEYOND AGE 代表。大手企業での勤務経験を経て、シニアのセカンドキャリア支援に特化した事業を展開。これまで3000人以上のシニアの転職・独立を支援。


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