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OpenAI「Dots」に追随なるか Google「Gemini Agent」参戦で過熱するパーソナルAI競争(1/2 ページ)

» 2026年10月15日 07時00分 公開
[湯川鶴章、エクサウィザーズ AI新聞編集長]
ExaWizards

 米Googleのクラウド部門Google Cloudは10月8日、企業向けイベント「Gemini at Work 2026」で、AIエージェント「Gemini Agent」(ジェミニ・エージェント)を発表した。

 仕事の目標を伝えれば、段取りを自分で考え、社内のシステムを使って完成品まで仕上げる。必要に応じて自ら補助のAIエージェントを立ち上げたり、専用のメールアドレスを持つ「同僚」としてチームに加わったりもする。米OpenAIの「Dots」などのパーソナルAIが注目を集める中、GoogleもパーソナルAIの領域に本格参入した形だ。

photo 米OpenAIの「Dots」などのパーソナルAIが注目を集める中、GoogleもパーソナルAIの領域に本格参入した形だ(以下、写真提供:ゲッティイメージズ)

「指示」は不要 目標を渡せば段取りから自走する

 Google Cloudのトーマス・クリアン(Thomas Kurian)最高経営責任者(CEO)は基調講演で、新しいエージェントには「単なる指示ではなく、目標を渡す」と説明した。仕上がった成果物は、普段使っている文書やメール、開発環境の中に届く。

 Googleが挙げた例が分かりやすい。来週いつもの地域イベント担当者たちと会議を設定するよう頼むだけでよく、名前もメールアドレスも伝える必要はない。Gemini Agentはチャットのメンバー構成や前回のイベントのメールから該当者を割り出し、各自の予定表を確かめた上で、日程調整のメールを送り始める。社外の参加者がいても構わない。

 処理はクラウド上で進むため、ノートPCを閉じても、数時間から数日かかる仕事を続ける。複雑な仕事では、特定の作業だけを受け持つ一時的な補助エージェントを必要なだけ立ち上げ、並行して、あるいは順番に作業させる。

専用メアドと名簿を持つ「独立したAI同僚」の正体

 パーソナルAIは「AI秘書」と形容されることが多いが、GoogleはGemini Agentを「同僚エージェント」と呼ぶ。

 同僚エージェント「Gemini Agent」には専用のGoogle Workspaceアカウントが与えられ、メールアドレスも予定表もGoogle Driveにもアクセスでき、名簿にも載る。人間の社員は、Gemini Agentをチャットグループに招待したり、文書のコメントでメンション(名指し)して仕事を依頼する。Gemini Agentが文書を直せば、変更履歴にはエージェント自身の名前が残る。OpenAIのDotsは「秘書」として上司である人間の代わりに動くが、Gemini Agentは上司である人間から独立した「AI社員」というような存在になる。

 Gemini Agentは依頼した社員の権限を借りず、自分の名義で動く。見られるのはチームが共有した情報だけで、行動は全てエージェントの名義で記録に残る。米IT専門メディアのVentureBeat(ベンチャービート)は、財務記録や顧客データ、法務文書を扱う企業にとってこの点が重要になりうると指摘した。

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