連載
オフィス出勤のデメリット? 「デスク爆弾」をどう避けるか――空気を悪くせず注意する3つのコツ(2/4 ページ)
コロナが落ち着いてオフィス出勤が復活し、久しぶりの対面コミュニケーションに社員たちは盛り上がっている。しかし雑談が長すぎて、肝心の業務に支障が出始めているというのだ。
世界的なオフィス回帰の流れ
コロナ禍で一気に普及したリモートワーク。ところが2023年以降、世界的にオフィス出勤を復活させる企業が増えている。
米国ではアマゾンが2025年から週5日の完全出社を義務化すると発表した。同社は「イノベーションと企業文化の維持のため」と説明している。JPモルガン・チェースも同様に、全社員に週5日出社を求めている。
日本でも出社回帰の動きが加速している。全面的な出社回帰ではなく、週1〜3回のハイブリッド勤務を採用する企業が主流だ。
注目すべきはIT企業の方針転換である。LINEヤフーは2020年にリモートワークを積極推進していたが、2025年から段階的にオフィス出勤を強化している。同社の幹部は「対面でのコミュニケーションがイノベーション創出に不可欠」と説明した。楽天グループも完全リモートから原則週4回の出社へ移行する。
これらIT企業の判断はインパクトが強い。デジタル技術を熟知している企業でさえ、リアルなコミュニケーションの価値を再認識しているのだ。
背景にあるのは、リモートワークによる生産性低下への懸念だ。とりわけ創造性やイノベーションが求められる業務では、対面でのコラボレーションが重要視されている。また新入社員の育成においても、非言語コミュニケーションの重要性を伝えるうえでも、対面の必要性が高まっているケースが増えている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。しかし――。
新入社員「Web会議でカメラオンにする必要なくないですか?」 上司のあなたはどう答える?
「上司として、どう答えていいか分からなくて……」 ある大手製造業の部長から相談されたのは、不思議な話だった。
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
もしこんな相談を受けたら、決して避けてはいけない。上司がどう向き合うべきか解説する。
「お前はどうしたい?」しか言わない上司の自己満足 「考えさせる風」コミュニケーションが招く悲劇
この認識のズレが、若手社員の成長を阻害する要因にもなっている。
部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」
部下が報連相しようとしたときの上司の何気ない「ある一言」が、部下の心を萎縮させているのだ。
「自責思考を持て」という“無敵論法”の危うさ 素直な若手ほど潰れるワケ
上司から「自責の念を持て」「他人のせいにするな」と言われた経験はないだろうか。