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なぜ「OJT」ばかりの企業に若者は定着しないのか? 上司が部下育成を勘違いする理由:「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/5 ページ)
「うちはOJTで育てる」と胸を張る企業がある。OJTとはOn-the-Job Trainingの略で、現場で実務を通じて部下を育てるやり方だ。一見すると効率的で理にかなっている。しかし、このOJT偏重の企業は、実のところ若者の定着率が低いようだ。
教える力がない上司が部下を育成するとどうなる?
企業でも同様だ。OFF-JTと称される体系的な教育がなく、「とりあえずやってみなさい」という指示だけでは、いつまでたっても成果が出ない。
例えば企画書や提案書の作成において、どんな順序で、どんな内容を盛り込むべきかといった具体的なノウハウが伝えられないまま実践させると、提出された書類は「なんとなく違う」とか「誰に教えてもらったのか」という批評を受けるだけ。
最近こんな光景を目にした。
入社したばかりの若手社員が、初めて企画書を作成することになった。しかし上司は「どんな企画書を書いたらいいか、自分で考えてみて」と言うだけで、具体的な書き方や構成を教えなかった。案の定、出てきた企画書は散々なできばえ。上司は「こんなのダメだ」と一蹴し、若手社員は落胆するばかりだった。
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