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700万円以上使う“超富裕層向け”カード? 三井住友カードが最上位で仕掛ける“二兎追い”戦略:「ポイント経済圏」定点観測(1/5 ページ)
年会費9万9000円と高額だが、年間700万円以上決済すると11万円分の継続特典が得られる「三井住友カード Visa Infinite」。このような還元を行う理由は何なのか?
「ポイント経済圏」定点観測:
キャッシュレス化が進む中、ポイントは単なる「お得」から「経済活動の一部」へと変貌を遂げている。本連載では、クレジットカード、QR決済、電子マネーを中心としたポイントプログラムの最新動向を追い、企業の戦略やユーザーへの影響などを分析する。
年会費9万9000円で、継続特典11万円分──三井住友カードが9月30日に申し込みの受け付けを始めた最上位カード「三井住友カード Visa Infinite」(以下、Visa Infinite)は、年会費を上回る還元が受けられる。
しかし、最大11万円分の継続特典を得るには年間700万円の利用が必要だ。この金額を下回れば、年会費3万3000円のプラチナプリファードに還元率で“負けて”しまう。なぜあえてこのような高いハードルを設けたのか。
その理由を探ってみると、「経済価値」と「体験価値」の両立を目指す同社の戦略が見えてきた。日本初のVisa Infiniteブランドのカードは、従来の富裕層の概念を超えた新たな顧客層の開拓を狙っている。
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