フランクフルトモーターショー!「フェラーリ編」:+D Style モテるクルマの選び方(2/2 ページ)
「モテ車」の臨時増刊フランクフルトショー特集号。今回は、情熱アリアリお色気ムンムンのイタリア車代表格「フェラーリ」をいってみましょう! ワールドプレミアの「F430スクーデリア」は、ため息ものでしたよ。
車線変更でモタモタ……車庫入れでモタモタ……ひどいのは、自宅の近所のイタリア料理屋さんの前。なんと助手席に座ってた彼女を降ろし、縦列の誘導をさせていました。こんなの論外!! クルマを愛する私としては、性能を使いきれない人がオーナーだったら、高性能スポーツカーがかわいそう!! とついクルマの身になってしまうのです。
しかしそんな私でも「フェラーリのF1マチック(オートマ)は特別!」と今は思っています。
フェラーリのF1マチックには、
「2ペダル化することによって、スポーツカーが誰にでも乗れるようになりましたよ」
的なぬるい優しさではない崇高なモータースポーツへの情熱が込められています。
今、F1カーはすべてセミオートマティックですが、そのF1の技術をすべて市販車に投入しているのです。
ここまで市販車にF1の技術をどかどか投入しているのはフェラーリしかない!それに、実際、この「F430スクーデリア」に搭載された「F1スーパーファスト」以上にきれいにシフトアップ・シフトダウンできる一般人はきっと皆無。
だからこそフェラーリは世界的中に熱狂的なファンを持ち、「何年待っても買えない……」くせに常にオーダーが途絶えずにあり続ける、孤高の存在になったのでしょう。
想像するに、この「F430スクーデリア」、誰にでも乗りこなせられるクルマじゃないですね。
ライフスタイルも、その性能も。
ため息をつきながら、「F430スクーデリア」の運転席を降りました。
これがコクピット!! スポーツモデルの最高級クラスだけあって、小僧にはマネできないラグジュアリーさも持ち合わせています。なんとバケットシートだけじゃなく、天井もアルカンターラ張り。究極のおもちゃ、といった趣です
そう、乗った瞬間にクルマそのものが情熱をたたえ、「早くオレを運転してくれよ!!」と呼びかけてくるような……そんな気がしたのです。
さて、この「スクーデリア」、「厩舎」と言う意味で、英語では「TEAM」に当たります。スクーデリア・フェラーリとは、フェラーリのモータースポーツ部門のこと。
そのスクーデリアの名を冠されたこの「F430スクーデリア」、実はもうすでに日本でも問い合わせの電話が殺到しているそう。
もし本国にお電話される場合、イタリアで「Scuderia」は「スクデリーア」と発音します。“リ”にアクセントを置くそうで、「スクーデリア」なんて言っちゃうと通じませんから、ご注意くださいね!!
う〜〜ん、私もいつか……と野心を新たにした(お財布的にも、ドライビングスキル的にもね)、フェラーリブースからお届けしました!!
筆者プロフィール
今井優杏(イマイ ユウキ)
2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- フランクフルトモーターショー!「メルセデス&スマート編」
フランクフルトモーターショーにいってきました!! 私にとってはじめての海外モーターショー。今回の「モテ車」は、この世界最大の自動車の祭典に皆さんをご案内いたします。まずはベンツ・スマート・マイバッハのダイムラー社から。 - ゼッタイ病み付き!! オープンカードライブ
皆さん、オープンカーって、お好き? その快適さを知らずに敬遠してる人って多いんじゃないかな。実際乗ったらみんなトリコになっちゃうはず。今回の“モテ車”は、そんなオープンカーの魅力を紹介。 - セレブの大好物 〜プレミアムSAV「BMW NEW X5」
ここ何年か、プレミアムSUVと呼ばれるクラスのクルマが伸びを見せています。そして今最も盛り上がっているのが「クロスオーバーSUV」。今回の“モテ車”は、そんなクロスオーバーSUVの先駆け、BMWの新X5を紹介。 - 観戦してみない? スーパーGTの歩き方 〜初心者編〜
皆さん、レースをナマでみたこと、ありますか?! 色んなクルマにまつわるお話を紹介するのが「モテるクルマの選び方」。今回は前回に引き続き、国内最高峰レースと称される、「スーパーGT」 のお話を。 - スーパーGT第5戦in菅生に見た、真の「モテ」とは
一般的に認知度の低い国内レースの中で、着実に来場者数を増やしつつあるシリーズが「スーパーGT」。市販車をベースに極限まで改造したマシンによるエキサイティングなレースに、真の「モテ」を発見! - ジャガーという選択
初恋のクルマ「ジャガー」のニューモデルを見てきました。今回の「モテるクルマの選び方」は、助手席に座る女性を“姫”でいさせてくれるプレミアムラグジュアリーサルーン「ジャガー」をご紹介。 - サーキット走行のススメ
モテるクルマを乗りこなす運転技術を身につけるため、サーキット走行を体験してきました!! アナタは自分のクルマの挙動を、限界時に操作できますか? - 史上最小ボルボ登場!「Volvo C30」
ボルボ史上最もコンパクトなクルマ「Volvo C30」が発売されます。伝統を守り続けているボルボが、ここまでデザイン改革をしてまでもコンパクトカー市場に参入してきた事実に驚嘆。やはり“モテ”はコンパクト車へシフト? - 首都高最前線に潜入!! 「渋滞ゼロの10年後を目指して」
慢性的な首都高の渋滞。大動脈が動脈硬化を起こしていては、“モテ”クルマを駆っていても楽しくない。こんな現状を打開すべく現在建設中の都市内長大トンネル「中央環状新宿線」に潜入取材してきました。 - モテるコンパクトカーという選択
予算内にあるミニバンとコンパクトカー。日本で人気なのはミニバン。でもアナタの生活に、そんなに巨大な空間のクルマは、本当に必要? “キャラありコンパクトカー”の魅力を教えちゃいます。 - 新次元ハイブリッドカー「レクサスLS600h/L」体験リポート
“モテ”クルマ第1弾として前回から取り上げているレクサスの最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」。ハイブリッド車のイメージを覆すパワフルさを、モータージャーナリスト・今井優杏さん自らがハンドルを握ってリポート。 - 最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」の魅力(出会い編)
モータージャーナリスト・今井優杏さんによる自動車コラムの新連載がスタート。“モテ”クルマを紹介しながら、スタイルのあるオトナのオトコを提案していきます。第1回目は、レクサスの最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」。