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» 2010年07月06日 09時04分 公開

矢野渉の「クラシック・デジカメで遊ぶ」:コダクロームの発色を楽しむ――ニコン「D1」 (2/2)

[矢野渉,ITmedia]
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古いものを求めて小江戸・川越を歩く

 色温度が低い、と言えばこれはもう「夕暮れ」である。彩度の無いもの、は「古いもの」だろう。僕は「三丁目の夕日」的な雰囲気を求めて小江戸・川越を半日ぶらついてみた。ホワイトバランス、露出はすべてオートの設定でD1なりの写真をめざした。

photo 微妙な紫色の花、D1で撮影すると、なにか意味がありそうに見えるから不思議だ。
photo クラシカルなモノは、その雰囲気が増長される。ISO1600まで増感しているので暗部に盛大にノイズが乗っているが、それもクラシック・デジカメの面白さだ。
photo 卒塔婆(そとば)の向こうに見えるデパート屋上の観覧車。こんなシュールな写真も、このやさしい色調だとなぜか懐かしく感じてしまう。
photo 中華料理店前のモニュメント。実物は金に赤のけばけばしいものだが、D1なら古い寺院のような雰囲気になる。
photo これぞ「3丁目の夕日」写真。戦隊ものヒーローの原色のお面も適度に色が抑えられ、今のものなのになぜか懐かしさが感じられる。
photo 銀行の古い建物。昼なのにもう夕方、夏なのにすでに秋を思わせる写真になった。

 D1の画素数は274万画素、記録画素は2000×1312ピクセルにすぎない、しかし近年、写真は大きくプリントして楽しむものだけではなくなってきた。デジタルフォトフレームや、大画面液晶テレビでスライドショーとして見ることが当たり前になっている。

 であれば、D1はまだまだ現役で楽しめるカメラだということだ。フルHDのピクセル数があれば何の問題もない。

 キレイな写真を撮るのはとても大事なことだが、時々変化球を投げるのもまた趣味の幅を広げる。クラシック・デジカメはかなり面白い分野になって行くのではないかと思う。

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