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» 2010年08月16日 11時00分 公開

レビュー:新発想CCDによるスピーディなAF――富士フイルム「FinePix F300EXR」 (2/4)

[永山昌克,ITmedia]

最大360度のパノラマ写真を自動作成

 撮影モードは非常に豊富だ。ボディ背面に斜めに設置されたモードダイヤルでは、カメラまかせのフルオートモードのほか、EXRモード、プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出、シーンポジション、アドバンストモードの計8モードを選択でき、さらにシーンポジションは18種類、アドバンストモードは3種類から選べる。

 このうちEXRモードとは、撮影シーンに応じてCCDの画素の使い方を自動または手動で3方式に切り替えるモードのこと。1つは、すべての画素を生かして解像度の高い画像を得る「高解像度優先(HR)」モード。2つめは、隣接する画素を1つの画素として利用することで感度を2倍に高めつつ、低ノイズを可能にする「高感度低ノイズ優先(SN)」モード。3つめは、隣接画素にそれぞれ異なる感度を持たせることで、ダイナミックレンジの広い画像を得る「ダイナミックレンジ(DR)」モードだ。

photophoto 高解像度優先(HR)モードで撮影。記録画素数は、フル画素の4000×3000ピクセルとなる
photophoto 高感度低ノイズ優先(SN)モードで撮影。記録画素数は、600万画素相当の2816×2112ピクセルとなる
photophoto ダイナミックレンジ(DR)モードで撮影。記録画素数は、600万画素相当の2816×2112ピクセルとなる

 前作にはなかった新機能としては、アドバンストモード内に「ぐるっとパノラマ360」を搭載した。これはシャッターボタンを押したあと、カメラを左右または上下に動かすことで、連写と画像合成が自動的に行われ、最大360度のパノラマ写真が作成できるモードだ。撮影範囲は120度/240度/360度の3つから選べる。

 そのほか、自動的にピント位置を変えながら連写を行い、カメラ内のデジタル処理によって背景がぼけた1枚の画像として記録する「ぼかしコントロール」や、連写した4コマを合成して低ノイズの1枚の画像に仕上げる「連写重ね撮り」、階調の再現域をオートまたは手動で調整できる「ダイナミックレンジ」機能などを搭載。これらは従来機「FinePix F70EXR」などから継承したものだ。

 再生機能としては、複数を画像を選んでフォトブックとしてグループ化できる「フォトブックアシスト」や、IrSimple/IrSSの赤外線通信機能に対応する。

 操作面では、背面の十字キーの周りに新装備したホイール状の「コマンドダイヤル」に注目。このダイヤル回転によって、メニューの項目選択や再生コマ送りがスムーズに行える。露出補正は、十字キーの上ボタンを押してからコマンドダイヤルの回転で設定でき、絞りやシャッター速度はコマンドダイヤルのダイレクト操作で行える。なお、絞りはNDフィルター併用による3段階から選択となり、シャッター速度は8秒から1/2000秒までの間から選べる。

photo 「ぐるっとパノラマ360」で撮影。画角は120度を選択
photo 「ぐるっとパノラマ360」で撮影。画角は120度を選択
photophoto ダイナミックレンジは「オート、100%、200%、400%」から選べる。またEXRモードのダイナミックレンジ優先を選択した際は、800%も設定できる(写真=左)、動画は、最大1280×720ピクセルのHD記録ができる。ファイル形式はAVI。撮影中の光学ズームやコンティニュアスAFの使用に対応する(写真=右)

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