GfK Japan調べによる、デジタルカメラの販売ランキングをまとめた。
デジタル一眼のランキングで注目はキヤノン「EOS 60D」(EF-S 18-135 IS レンズキット)のランクインだろう(レビュー:バリアングル液晶付きの多機能一眼レフ――キヤノン「EOS 60D」)。EOS 60Dは9月中旬より販売開始された最新機種。EOS Kiss X3/X4よりワンランク上の中級機ながら、「くっきり鮮やか」「ふんわりやわらかく」などの仕上がりイメージを指定するだけで、自動的にカメラ設定を施してくれる「表現セレクト」機能などを備え、「写真愛好家のための入門機」としての性格も備えている。
詳細はリンク先を確認して欲しいが、Amazon.co.jpでの実売価格はEF-S 18-135 IS レンズキットが9万6218円、ボディのみならば6万8798円とお買い得感も高い(価格は11月29日現在)。既にKiss X3などを購入しており、EFマウントのレンズを所有しているならば格好のステップアップ機となるだろう。
EOS 60Dの販売バリエーションは11月に「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」ならびに「EF-S55-250mm F4-5.6 IS」をセットしたダブルズームキットが追加されており、「ボディのみ」「ダブルズームキット」「EF-S18-55mm F3.5-5.6 ISセット」「EF-S18-135mm F3.5-5.6 ISセット」の4種類が用意されている。
高倍率ズームレンズとのセットが欲しいならば、ダブルズームキットないし18-135レンズキットが該当するのだが、そうなると悩ましいのが上位機種「EOS 7D」の存在。ダブルズームキット(実売価格12万7078円)、18-135レンズキット(実売価格9万6218円)と10万円程度の予算を見込むならば、EOS 7Dのボディ(実売10万6800円)が購入できるからだ(Amazon.co.jp調べ、11月29日現在)。
いずれもAPS-Cサイズ 有効1800万画素のCMOSセンサーを搭載しており撮像素子についてはまったくの互角。上位機種の7Dのほうがカメラとしての基本性能は高く、ドライブ性能(最高8コマ/秒、60Dは最大5.3コマ/秒)やAF測距点(19点、60Dは9点)、ファインダー視野率(約100%、60Dは96%)など優位な点も多いが、60Dはバリアングル液晶を備えておりライブビュー時のフレーミングについては自由度が高いほか、本体重量も675グラム(本体のみ、同条件の7Dは820グラム)と軽量だ。
これから年末セールが本格化を迎えるにあたってどのような価格変動を見せるのかは分からないが、「10万円でステップアップ」を考えるキヤノンユーザーにとってはうれしくも悩ましい状況となりそうだ。
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