カシオ伝統のシーンモード。中には連写+合成系や高速連写を利用するシーンも含まれている。連写+合成系は「HS〜」と名前がついている。「HS夜景」と「HS手ぶれ補正」がそうだ。どちらも連写して合成することでクオリティを上げたり手ブレを軽減してくれる。新しいところではZR10から搭載された「マルチ超解像ズーム」。デジタルズームと連写+合成を組み合わせることで、高倍率デジタルズーム時のクオリティを上げた。25倍相当までいけるようになる。
高速連写して、そこから「イチオシ」の1枚を自動的に選んで保存してくれる。人を撮るときは顔が正面を向いている、まばたきしてない、などの条件を見ている模様。
露出を変えながら連写して合成するいわゆるHDR。けっこう派手目にHDRをかけてくれるので効果が出やすい。
露出を変えて連写して合成するのだが、合成時にかなり極端にHDRをかけ、彩度やコントラストをいじることで独特の雰囲気を持つ絵を作ってくれる。
特徴的な撮影モードについてはあとで作例とともにどうぞ。
総じて、レンズが捉えたシーンを忠実に記録するのではなく、シャッターを押した人が期待した(と思われる)写真、撮った人が楽しめる写真がメインになっている。そこが普通のデジカメと異なる面白い点だ。
ZR100は画質重視、カメラらしさ重視ではなく、デジタルで写真を遊びたい人のカメラなのである。HDRアートももうちょっと構図に応じたバリエーションがあった方が飽きない気がするが、広角から望遠まで、マクロから無限遠まで幅広く遊べる。楽しければいいというある意味潔いカメラと思っていい。
まずはざくっとオート、プレミアムオート、HDR、HDRアートを連続して比較。
オートに比べて、プレミアムオートは青空部分がぐっと派手な青になってるのが分かる。青空を判断してより強調してくれたのだ。HDRはオートやプレミアムオートに比べて画角が少し狭くなっている。これはHIGH SPEED EXILIMの特徴で、「高速連写」を使うモードではすべて画角が少し狭くなる。
HDRを使うとハイライト部が特に抑えられているのが分かる。空の太陽が近かったため白く飛んでいた左の方や白い壁などだ。シャドウ部があまり変化してないように見えるのは、プレミアムオートでは(オートでも設定によっては)、暗部補正処理(メニューではライティングとなっている)がかかっているからだ。
最後のHDRアートはもう見ての通りである。
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