FT3のGPS機能は電源オフ時は15分おきに、オン時は5分おきに測位するという仕様で、飛行機モードにすることで電源オフ時の測位をなしにできる。2010年モデル「DMC-TZ10」が搭載したGPS機能と基本的には同じだ。
最初の測位には1〜2分、2回目以降はおおむね10秒〜1分くらい。前回の測位からあまり時間がたっていなければ、あるいは空がある程度見えている場所であれば、ちょっと待つだけですぐ測位完了してくれる。
市町村やランドマークのデータを内蔵しており、それも一緒に記録してくれるのは同社の既存GPS搭載モデルと同様だが、今回は漢字表記対応になった。ちょっとしたことだけどうれしい。
それ以上に楽しいのは撮影時の画面。
DISPボタンを何回か押すと画面が切り替わり、位置情報の表画面になる。これが圧巻。圧巻過ぎて撮影の邪魔っていうくらい。
解説しよう。左に出ているバーが、撮影値の高度。圧力センサーを使って高度を表示してくれる。これは現在地が海抜39メートルであることを示している。まあ気圧による高度測定なので誤差はそれなりにあるが、この細かさは参考になるし楽しい。水中に潜れば水圧と水深計となる。
中央は方位コンパス。これは写真の状態は、真南を向いているところ。さすがにこれでは撮影の邪魔なので、ちょっと待つと小さく上に隠れる
コンパスの下が現在地の緯度経度と、GPSがそこを計測した時間。現在時刻とあまりに離れていたり前回計測時から位置がずれていたらこの状態でしばし測位されるまで待つか、GPSメニューから測位更新するとよい。
右の「GPS」と書いてあるところは前回の測位からどのくらい時間が経過したか。といっても、5分以内、60分以内、120分以内、120分以上の4パターンしかない。右下は気圧。気圧の下にある棒グラフは24時間の気圧変化のグラフだ。長く使ってると気圧の変化をチェックできる。
なんかね、この画面だけボタン1発で呼び出せるともっと楽しかった。電源オフ時でも呼び出せたりすると、そのままアウトドアギアとして使えるもの。逆に、撮影画面でここまで表示されると面白いけどちょっと邪魔だし。
ともあれ、GPSと気圧センサーと電子コンパスがつくとアウトドアっぽさが倍増して面白い。
前モデルのFT2に比べると、フルHD動画対応以外にカメラ性能の大きな進化は見られないし高感度時の画質はさほどよくないが、カジュアルに使えるアウトドアデジカメとして、ぶつけるのが不安なら別売りのシリコンジャケットでも着せて、海でも川でも山でも草原でもサバイバルでもラフに持ち歩いて使うと楽しいガジェットなのは間違いあるまい。
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