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水没しても落としても、気づかい無用の“お手軽系”ハンディカム「HDR-GW77V」(2/4 ページ)

» 2012年05月24日 20時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 撮影時の画角については注意が必要で、手持ちで歩きながら撮る時などに絶大な効果を発揮する「アクティブ手ブレ補正」にすると、画角がちょっと狭くなるし、望遠端もアクティブ手ブレ補正をオンにしていると、17倍ズームになり(エクステンデッドズームと呼んでおり、一応デジタルズームとは別扱い)、望遠側もぐんと伸びる。

photo 上が17倍ズーム、下が10倍ズーム(光学ズームの望遠端)。けっこう違うが、まあ画質的には劣化する。

 さすがにそこまで望遠側に引っ張ると画質は荒れてくるのだけど、三脚を使ったりカメラを動かさないでちゃんと撮りたいときは、光学性能だけで動作するスタンダード手ブレ補正で、手持ちで気軽に撮りたいときは(つまり普段は)アクティブ手ブレ補正にしとけばいいと思う。

 映像の記録先は2つから選べて、ひとつは内蔵メモリ。16Gバイトのメモリを内蔵しており、そこに録画できる。ただし、この中に地図データやWindows用ソフトも入っており、実際に録画用として使えるのは13Gバイトくらいだ。最高画質モードだとそう長くは撮れないが(28Mbpsで1時間程度)、24MbpsのFXモードだと1時間30分ほどになる。もうひとつはmicroSDカード(あるいはメモリースティックマイクロ)。32GバイトあればFXモードで3時間。普段はmicroSDを使い、カメラ内に入れておきたい映像(まあ、見たいときにいつでも見たいものとか)は内蔵メモリにコピーしちゃうというのがいいかと思う。

操作系は極めてシンプル。

 ボディ側のボタン類は、背面親指の位置に4つあるだけ。大きくて押しやすいのが当然録画ボタン。その右上にズームレバー、左上に静止画用シャッター。一番上に静止画・動画のモード切り替えボタンがある。電源スイッチはなし。モニタを開くと電源が入る。

photo 上面にGPSとマイクと録画撮影のインジケータ(明るい屋外だとほとんど分からないけれど)。背面にボタンが4つ見えるが操作系はこれだけ
photo 背面から。モニターに録画とズームボタンが表示されているが画面をタップすると表示が切り替わる。操作系は大きく丸い録画ボタン、左上に静止画用のシャッター、右上にズームレバー、一番上に動画・静止画のモード切り替えボタンがある

 この構成はシンプルでいいが、防水のためか、ボタンはどれもやや硬め。慣れないとズーミング時や静止画撮影時に余計な力がはいってブレやすいかも。それ以外の操作は液晶モニタのタッチパネルで行う。

 録画時の画面表示パターンは2つあり、ひとつは画面左にズームと録画(静止画モード時は静止画用)シャッターが並んでいる。もうひとつは、MENU、設定ボタン(カスタマイズ可能)、そして再生ボタンが並ぶパターン。このとき右下にiAUTOのオン/オフアイコンも表れる。iAUTOをオンにしておくと自動シーン認識が働いて、水中では自動的に水中モードになったりするわけだ。

 MENUを押すと撮影モード、カメラ・マイク、画質・画像サイズ、再生機能、編集・コピー、セットアップの6つが並ぶ。撮影モードは5つ。動画、静止画、滑らかスロー録画(ハイスピード動画)、ゴルフショット、スイングパノラマ。

photophoto MENUをタップするとこの画面に。カメラ・マイクで細かい撮影設定を行う(写真=左)、画質・画像サイズの設定画面。細かい設定はこのようにリスト表示される(写真=右)

 カメラ・マイクメニューからは細かい撮影設定が可能だが、何ページにも渡って設定項目がリスト表示されるだけで、あまり使いやすくはない。あくまでも「基本はオート」で、凝った撮影をしたい人だけいじってねという感じ。それはそれでいいんだけれども、明るさの補正だけはワンタッチでさくっとしたかったかなと思う。

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