撮影時の画角については注意が必要で、手持ちで歩きながら撮る時などに絶大な効果を発揮する「アクティブ手ブレ補正」にすると、画角がちょっと狭くなるし、望遠端もアクティブ手ブレ補正をオンにしていると、17倍ズームになり(エクステンデッドズームと呼んでおり、一応デジタルズームとは別扱い)、望遠側もぐんと伸びる。
さすがにそこまで望遠側に引っ張ると画質は荒れてくるのだけど、三脚を使ったりカメラを動かさないでちゃんと撮りたいときは、光学性能だけで動作するスタンダード手ブレ補正で、手持ちで気軽に撮りたいときは(つまり普段は)アクティブ手ブレ補正にしとけばいいと思う。
映像の記録先は2つから選べて、ひとつは内蔵メモリ。16Gバイトのメモリを内蔵しており、そこに録画できる。ただし、この中に地図データやWindows用ソフトも入っており、実際に録画用として使えるのは13Gバイトくらいだ。最高画質モードだとそう長くは撮れないが(28Mbpsで1時間程度)、24MbpsのFXモードだと1時間30分ほどになる。もうひとつはmicroSDカード(あるいはメモリースティックマイクロ)。32GバイトあればFXモードで3時間。普段はmicroSDを使い、カメラ内に入れておきたい映像(まあ、見たいときにいつでも見たいものとか)は内蔵メモリにコピーしちゃうというのがいいかと思う。
ボディ側のボタン類は、背面親指の位置に4つあるだけ。大きくて押しやすいのが当然録画ボタン。その右上にズームレバー、左上に静止画用シャッター。一番上に静止画・動画のモード切り替えボタンがある。電源スイッチはなし。モニタを開くと電源が入る。
この構成はシンプルでいいが、防水のためか、ボタンはどれもやや硬め。慣れないとズーミング時や静止画撮影時に余計な力がはいってブレやすいかも。それ以外の操作は液晶モニタのタッチパネルで行う。
録画時の画面表示パターンは2つあり、ひとつは画面左にズームと録画(静止画モード時は静止画用)シャッターが並んでいる。もうひとつは、MENU、設定ボタン(カスタマイズ可能)、そして再生ボタンが並ぶパターン。このとき右下にiAUTOのオン/オフアイコンも表れる。iAUTOをオンにしておくと自動シーン認識が働いて、水中では自動的に水中モードになったりするわけだ。
MENUを押すと撮影モード、カメラ・マイク、画質・画像サイズ、再生機能、編集・コピー、セットアップの6つが並ぶ。撮影モードは5つ。動画、静止画、滑らかスロー録画(ハイスピード動画)、ゴルフショット、スイングパノラマ。
カメラ・マイクメニューからは細かい撮影設定が可能だが、何ページにも渡って設定項目がリスト表示されるだけで、あまり使いやすくはない。あくまでも「基本はオート」で、凝った撮影をしたい人だけいじってねという感じ。それはそれでいいんだけれども、明るさの補正だけはワンタッチでさくっとしたかったかなと思う。
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