単焦点レンズのラインアップも高倍率ズームレンズと同様に豊富で、プロ仕様(そして高価な)の「AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G」や、MFのみの「Ai Nikkor 35mm f/1.4S」といった製品もありますが、ひとまずそういったレンズを除き、価格と使い勝手を考慮し、ニコン「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」、シグマ「30mm F1.4 EX DC/HSM」「50mm F1.4 EX DG HSM」に的を絞ってみました。
ひとまず候補に挙げた製品はどれも実売価格が5万円以内と、ダブルズームキットを購入した人が初めて使う単焦点レンズとしてはうってつけです。ですが、高倍率ズームもと考えている人にとっては3万円までに収めて合計で10万円以内にしておきたいところです(これなら家庭内の財務省もなんとか説得できる範囲でしょう、か……)。
実売価格を3万円以内に設定すると、ターゲットはニコンの2製品になります。「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」の両者とも、明るさはF1.8で同じ、価格も2万2000円〜2万4000円前後なのでそれほど大きな違いはありません。一番の違いは焦点距離になります。前者が35ミリ換算52.5ミリで標準、後者が75ミリで中望遠、というように写る範囲が変わってきます。ポートレートが撮りたい!といった明確な目的がない限り、汎用性重視でスナップ写真が気軽に撮れる「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」をオススメしたいと思います。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gは全長52.5ミリで重さは約200グラム。D3100に取り付けると、一緒にデザインされたものではないか と思うくらいピッタリきます。AFの動作音は少々しますが、合焦はなかなか俊敏で超音波モーターの性能を実感できます。MF時に使うフォーカスリングは操作すると若干ゴリっとした手触りですが、軽すぎて合わせにくいといったことはありません。円形絞りを採用してるのでボケもキレイですし、なんといっても小型なD3100にベストマッチ。カメラを片手でも扱えるのでスナップ撮影が楽しくなるレンズです。
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