ITmedia NEWS >

ダブルズームキットからのステップアップ(3)――ニコン「D3100」&ソニー「NEX-5N」編(4/4 ページ)

» 2012年08月30日 13時35分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

シグマ「19mm F2.8 EX DN」をチョイス

 単焦点レンズは高倍率ズームよりは選択肢が多く、現在のラインアップとしては、ソニー「E 16mm F2.8」「E30mm F3.5 Macro」「E 50mm F1.8 OSS」「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」、シグマ「19mm F2.8 EX DN」「30mm F2.8 EX DN」と挙げられます。その中で「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」は実売価格が9万3000円前後と高価なので、今回はひとまず選択肢の中から外します。

 NEX-5Nは本体の重さが約269グラムと軽量なので、軽い単焦点レンズとの組み合わせは気軽にシャッターを切るスナップ撮影に最適です。ここではその部分に注目してレンズを選びたいと思います。

 スナップ撮影に向いていると言われるのは広角から標準(28〜50ミリ相当前後)のレンズなので、4製品の中で該当しないのは「E 50mm F1.8 OSS」になります。F1.8という明るさは魅力なのですが、35ミリ換算にすると75ミリの中望遠になるので、ここでは外してみました。残るのは「E 16mm F2.8」「E30mm F3.5 Macro」「19mm F2.8 EX DN」、「30mm F2.8 EX DN」でここからは悩みどころですが、「E 16mm F2.8」は「E18-55mm F3.5-5.6 OSS」と組み合わされたダブルレンズキットでも用意されているレンズなので、ここではあえて外します。

 残る「19mm F2.8 EX DN」「30mm F2.8 EX DN」「E30mm F3.5 Macro」はそれぞれ35ミリ換算で28.5ミリ、45ミリの焦点距離となりますが、ソニー「E30mm F3.5 Macro」は明るさがF3.5とほんのわずか他の2製品より下回ります。スナップ用として明るさの確保を優先し、シグマの2製品に絞りました。

photo シグマ「19mm F2.8 EX DN」

 シグマの2製品ですが、ともに明るさはF2.8で、重量は前者が140グラム、後者が130グラムと10グラムの差しかありません。実売価格も1万7〜8000円前後と変わらないため、焦点距離による画角の違いで選ぶしかありません。人間の目で見た感じに近いのは50ミリ近辺といわれますので装着時45ミリ相当になる「30mm F2.8 EX DN」を選びたいところですが、人間の目ではとらえられない瞬間や空間を切り取れるのがカメラの楽しみでもあるので、ここでは28.5ミリ相当になる「19mm F2.8 EX DN」を選んでみました。

 19mm F2.8 EX DNは全長45.7ミリで約140グラム、標準ズームのE18-55mm F3.5-5.6 OSS(全長60ミリ、約194グラム)よりもコンパクト。NEX-5Nに装着するととてもまとまりがよく、持った感じのバランス感も良好です。フォーカスリングは適度なトルク感があってピント合わせもストレスなくできます。DMFにも対応しているので、AFで合わせたあと細かい修正も可能です。

 フォーカスリングの回転操作に連動して拡大表示してくれる「MFアシスト」をオンにしておけば、より便利に扱えることでしょう。焦点距離が28.5ミリと広角よりなので、写真の周辺には歪曲収差が見られますが、気になる方は「レンズ補正」機能をオンにしてみましょう。惜しい点としては、レンズカラーがブラックしかないところ。シルバーも用意してあれば本体と合わせたコーディネイトが楽しめたことでしょう。

作例

photo 焦点距離:19mm、F2.8 1/1600秒 ISO100
photo 焦点距離:19mm、F2.8 1/500秒 ISO100
photo 焦点距離:19mm、F2.8 1/10秒 ISO800
photo 焦点距離:19mm、F2.8 1/4000秒 ISO100

関連キーワード

タムロン | NIKKORレンズ | SIGMA | α NEX | ニコン D | APS-C


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.