photokina 2012開幕“直前”リポート：photokina 2012

[ITmedia]

photokinaで発見できる新製品、カメラトレンドは

開場を翌日に控えるドイツ ケルンメッセ

　世界的有数規模のカメラ映像機器の大型見本市、photokinaが9月18日（現地）よりドイツ・ケルンにて行われる。photokinaは2年に一度の開催だが、ご存じの通り、ここ近年、でデジタルカメラを取り巻く環境は大きく変化している。

　ざっと挙げるだけでも、センサーの高画素化やミラーレスカメラの増加、それにスマートフォンの爆発的な普及による、ネットを介した画像コミュニケーションの一般化もありカメラがデジタルであることは当たり前になり、「カメラはどうあるべきか」を各社が見直す時期に入っているともいえる。

　2月に横浜で行われた「CP＋」では、カメラへの無線LAN搭載、スマートフォン連携それにミラーレスの多様化、高級機の充実といったトピックが見られたわけだが、舞台を欧州に開催されるphotokinaではどのようなトレンドを発見できるだろうか。

　photkinaの開催期間は9月18日からだが、前日の17日には各社がプレスカンファレンスやウェルカムレセプションを開催することから、実質的には17日が開幕日と言っていいだろう。デジカメプラスでは現地より、さまざまな話題を紹介していく予定だ、

急ピッチで設営が進む開場（現地17日午後撮影）

モバイルルータレンタルで渡航、即、通信開始

　編集部では今回、現地取材を行うに当たって通信手段を事前に用意した。海外におけるPC利用を前提としたデータ通信手段の確保としては、PCUSERが「海外プリペイドSIM導入マニュアル」などを通じて紹介してきたが、大まかに分けるとその手段は2つある。

　ひとつはSIMロックフリーのモバイルルータとプリペイドSIMの組み合わせ。高速な回線を比較的低価格に利用できるメリットがあるものの、事前にSIMロックフリーのモバイルルータを用意し、目的国の入国後にSIMを購入しなくてはならない。最近では空港内や近隣で手軽にSIMが購入できることも増えたが、現地でのプラン選定にある程度は事前の下調べが必要になるほか、到着後すぐに使うことが想定される場合には、いささか手間になる。

フランクフルト国際航空から入国後、すぐさまモバイルルータのスイッチをON。すぐさまVodafone.deの電波をつかみ、PCを使っての通信が可能となった。ルータならばスマートフォンも同時利用できるのでPCを広げられない移動中でも通信手段を確保できて安心だ

　今回は便の手配以上、編集部の1名が17日午後（開幕前日だが、プレスカンファレンスが多数開催される日）にドイツ入りとなってしまい、入国後、のんびりプリペイドSIMを探す時間が確保できないことが想定されたため、もうひとつの手段である、日本国内でのモバイルルータレンタルを利用することにした。

　複数の業者がこのレンタルサービスを提供しており、そのひとつがグローバルデータだ。出発日の2日前までに申し込めば、宅配便で自宅に届けてもらえるほか、成田ほか国際空港でも受け取れる。返却も宅配、空港、来社の3パターンから選択できる。料金はモバイルルータで1日680円から（渡航先により異なる）でもちろん定額制だ。

　通信可能な渡航先は現在、175の国と地域となっており、今回の渡航先であるドイツも含まれる（利用料金は1日980円）。オプションとして予備バッテリー（1日105円）やモバイルバッテリー（1日210円）なども用意されている。国内用として販売されているWiMAXルータなどはバッテリー駆動時間が長くなっているものの、海外用モバイルルーターではバッテリー駆動時間が3〜4時間程度のものがおおいので、スマートフォンと組み合わせての利用も想定するなら予備電源も同時に用意しておく方が安心だ。

入国後すぐさま開通した回線のおかげで、無事にフランクフルトからphotokinaの開場であるケルンメッセの最寄り駅に到着

　今回は事前に通信手段を確保できたこともあって、17日午後にドイツへ入国後、すぐさま会場へ移動し、プレスカンファレンスに出席していた取材班に合流、取材を開始することができた。このスピード感は出国前に通信手段を確保していたからこそ。SIMロックフリー端末を持参してプリペイドSIMを購入するのは、現地の通信事情を身をもって知ることができる貴重な機会だが、到着直後からネットをフル活用できる快適性も捨てがたい。渡航先でも日本国内と同じようにネット環境を整えておきたいユーザーには、モバイルルータレンタルをお勧めしたい。