ニコンの「Nikon 1」シリーズに「Nikon 1 J3」が加わった。えっと、2011年秋にJ1、2012年秋にJ2、なのにもうJ3かい、とツッコミたくなる気持ちはすごく分かる。ちょっとややこしいが、製品の中味を見ると、こんな感じだと思っていい。
V2の中味がJシリーズにやってきたのだと思っていい。画素数が増して、速くなり、使い勝手がよくなったというわけだ。
それを念頭に置くとJ3の概略がつかみやすい。
まずはボディ。J2と同じ……ではなく、実はちょっとだけ小さく軽くなっている。特に横幅が5ミリ小さく、それだけすこし小ぶりな印象だ。重さは本体のみで201グラムと、36グラムの軽量化。バッテリはJ2と同じだ。
ってことは何か割愛された機能があるんじゃないかと調べてみると、赤外線リモコン受光部がなくなってる。そのくらいかも。
ボディのデザインコンセプトは同じだが、操作系はちょっと変わった。撮影モードダイヤルが上面に移動し、Fキーが十字キーの上に、さらに右上にあった上下に動くレバーがなくなった。全体としてボタン類が減り、よりシンプルになったのだ。
その分操作しづらくなったのかというとそんなことはまったくなく、メニュー画面の構成が整理されて分かりやすくなった感すらある。画面を見ながら十字キーかホイールを回して設定していけばいい。
とはいえ、V2のようなマニュアル系撮影機能を念頭においた構成ではない。Jシリーズらしく、フルオートをメインにNikon 1ならではの機能を楽しみましょうという作りだ。
メニューは6つの大きなアイコンが並ぶデザイン。撮影モードをクリエイティブにすると、プログラムAE、絞り優先AEなどの他、HDRやトイカメラ風、ちょっとしたシーンモードなどが用意される。
普段は「おまかせシーン」(つまりフルオート)のままでもOKだろう。おまかせシーンモードでも露出補正やちょっとしたコントロールが可能になったし、連写速度も簡単に選べるようになったからだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR