では撮ってみよう。
X20の撮像素子は2/3型 CMOSセンサーとハイエンドコンパクトとしては大きめで画素数は有効1200万画素。そして、X10のEXR配列のセンサーから一転して、X100SやX-Pro1で採用された「X-Trans CMOS」に進化している。X-Transはカラーフィルタの配列を周期性が低いものに変えてモアレを防いでいるため、ローパスフィルターレスを実現している。
要するに、ディテールの描写力が上がったのだ。
これはいい。ぱっと見ただけでキリッとしてて、描写力の高さを感じ取れる。等倍で見るとなおさら、このクラスでは最高レベルといっていいだろう。
さらにAFもすごい。像面位相差AFである。要するに撮像素子上に位相差AFセンサーを埋め込んだもので、AFが非常に速いのだ。条件がよければさっと一瞬で合う。一瞬で合ってさくっと撮れる。この軽快感がX20の最高の良さだろう。
公称ではAF合焦0.06秒+レリーズタイムラグが0.01秒だそうで、実際にどんなケースでもこのスピードってことはないけど、全体の処理も速いので、サクサクと続けて撮れる。これは素晴らしい。ISO感度はISO100から12800まで。ISO1600くらいからざらつきは目立ち始めるが、コンデジとしては非常によいレベルだ。
連写機能についても触れておきたい。
連写は最高で秒12コマで、11枚まで連続で撮れる。それ以上は連写速度がぐっと落ちる)。秒9コマや6コマも可能。通常の連写に加えて、前後撮り連写も可能だ。前後撮り連写はシャッターを半押しにした時点でバッファに画像をキャプチャし、シャッターを押しきった前後の写真を連写するという楽しい機能。AFの速さも相まって、こんな写真を撮れます。すごい。
ただし、さすがに飛んでる鳥を瞬間的にとらえるのは難しく、これは運良くAFが間に合った例であります。
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