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写真も動画もスキのない常用カメラ 「PowerShot SX280 HS」(2/4 ページ)

» 2013年04月26日 17時00分 公開
[小山安博,ITmedia]
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「動画コンパクト」

 SX280 HSは「動画コンパクト」とアピールしており、1920×1080/60pへの対応など、動画性能が向上している。加えて動画撮影時のノイズ低減も強化され、ISO1600でDIGIC 5のISO400相当のノイズ量になるという。ただ、これが効果を発揮するのは30pでの撮影の時のみとなる。

photo どのモードで静止画を撮影していても、赤い録画ボタンですぐに動画撮影ができる。おなじみのFUNC.ボタンから動画の解像度を変更することも可能

 映像コーデックがMPEG4-AVC/H.264であるのは既存同社製品と変わらないが、ファイルフォーマットにはMOVではなくMP4を採用する。AVCHDに比べると、PCでの処理がやりやすく、スマホやタブレット端末で利用しやすいのは大きなポイントだ。1回の撮影ではファイルサイズが4Gバイトになるまで、またはフルHD/HD画質で29分59秒まで連続撮影できる。この辺りの制限は「ビデオカメラ」ではないので、仕方がないだろう。

 動画撮影時には5軸ブレ補正に加えて、水平移動/水平回転のゆがみ/縦回転ゆがみについても電子補正が行われるために補正強化は強力だ。ダイナミックISの「1」に設定しておくと、歩きながらの撮影でも手ブレが抑えられる。効果はてきめんで、かなり快適に撮影できる。下の3本の動画は上から手ブレ補正OFF、手ブレ補正ON(ダイナミックIS「2」)、手ブレ補正ON(ダイナミックIS「1」)となるが、手ブレが明らかに低減されていることが分かる。

PowerShot SX280 HS 手ブレ補正OFF
PowerShot SX280 HS 手ブレ補正ON ダイナミックIS「2」
PowerShot SX280 HS 手ブレ補正ON ダイナミックIS「1」

 もちろん、高倍率ズームを生かした動画撮影中の20倍ズームにも対応。被写体にあったシーンを自動で判別する「こだわりムービー」にも対応するので、基本的には普通に撮影すれば、最適な設定で撮影してくれる。

 撮影機能としては「プラスムービーオート」が面白い。静止画撮影をする度に、その直前の4秒間をHD動画として保存し、最終的に1つのファイルとして保存する、という機能。再生してみると、1日の動きをダイジェスト動画として確認できるので、撮影時の雰囲気が伝わって面白い。

photophoto 静止画を撮影すると同時に、その4秒前までの動画も記録するプラスムービーオート。カメラの撮影設定はほとんど変更できない

 残念ながらプラスムービーオートで保存される動画は1920×1080ピクセルのフルハイビジョンではなく、1280×720ピクセルだが、せっかくのシャッターチャンスなのに撮影が少し遅れてしまった、といった場合でも、カメラを向けていれば、4秒前まで動画で記録してくれているので、後から振り返ることもできる。

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