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出し惜しみなし、贅沢すぎるエントリー向け一眼レフ――リコー「PENTAX K-50」(2/4 ページ)

» 2013年09月03日 00時00分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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Kシリーズ独自の撮影モードと操作系を継承

 AFには、測距センサー「SAFOX IXi+」を採用する。測距点は中央9点のクロスセンサーを含む11点に対応。測距点の切り替えは、「オート(11点)/オート(5点)/セレクト/スポット」の4モードから選択でき、このうちセレクトを選んだ場合は、背面十字キーを使って測距点の任意選択ができる。

 AFスピードは超高速とはいえないが、ストレスを感じない程度にてきぱきと作動する。AFの駆動音については、使用するレンズによって差がある。例えばキット付属の標準ズーム「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL WR」や望遠ズーム「smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6ED WR」はジージーという音がうるさい。同じキットレンズでもDCモーター内蔵の「smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」は控えめな音。また超音波モーター「SDM」対応のレンズではさらに静かだ。

photo 「smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」を装着した状態。側面にはフォーカスモードレバーを備える
photo ボディ天面にはモードダイヤルのほか、露出補正ボタンやグリーンボタンを装備する

 撮影モードは、天面のモードダイヤルによってオートからマニュアルまで計12モードを選べる。Av(絞り優先)やTv(シャッター優先)といった一般的なモードのほか、TAv(シャッター&絞り優先)やSv(感度優先)というPENTAX製品ならではモードも健在だ。また、好きな設定の組み合わせを登録できるUSERモードが2つ用意されている点は、エントリー機では希少であり、個人的にはありがたいポイントだ。

photo レンズマウントは、ペンタックスバヨネット KAF2マウントを採用。撮像素子シフト方式の手ブレ補正機構を内蔵する

 操作面での特長としては、グリップの前と後ろに2つの電子ダイヤルを備え、絞りやシャッター速度をダイレクトに調整できる点が挙げられる。さらに、プログラムAEを選択中にダイヤルを回すことで絞りやシャッター速度を変更できる「ハイパープログラム」や、マニュアル露出選択中にグリーンボタンのワンプッシュで標準露出にセットできる「ハイパーマニュアル」機能も、これまでのPENTAX製品から継承する。これらは、いったん慣れると手放せなく感じるほど便利な操作系だ。

photo ガイドナンバー約12のストロボを搭載。外部ストロボのワイヤレスシンクロも行える
photo 液晶モニタには、絞りやシャッター速度などの各種情報が大きな文字で表示される

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