はっぱに寄った写真が続いたので、風景写真に戻ろう。
もうちょっと足を伸ばして紅葉と富士山を狙いに多摩湖方面まで(自転車で)走ってきたときの写真。中望遠で、富士山が小さすぎず大きすぎず、ほどよく入る感じで狙ってみた。朝起きたら空がきれいに晴れてたので、これなら紅葉と富士山を一緒に撮れるかも、と慌てて撮りにいったのだ。
少し高い場所から秋色に染まった森とその向こうの富士山という構図。撮影場所は東京都と埼玉県の県境あたりだけど、遠路はるばるでかけなくてもこういう写真も撮れるのだ、ということで。
せっかく多摩湖まで来たのだから、湖面と紅葉の組み合わせで撮ってみようと撮影ポイントを探しつつ、ふと思いついて撮ったのがこちら。
逆光の水面を主役にして、手前にモミジを大きくボカして入れ、明るめの露出補正をかけてキラキラ感を出してみた。イメージとしては、ウルトラマンやウルトラセブン。よく、手前に葉っぱが大きくぼけてて、背景にキラキラ輝く水面ってシーンがけっこうあったじゃないですか。あったと思うのだけど、もちろんそのあとで怪獣が出てきたりするんだけど、あのイメージになってるでしょうか。
これが紅葉写真かどうかはアレだけど、わたしの中では紅葉写真です。思いついちゃったんだからしょうがない、的な。
水面と紅葉というのはなかなか合わせやすい組み合わせ。
とある都内の池の脇に1本だけ、真っ赤に紅葉した立派なモミジがあったので、それをいろんなバリエーションで撮ってみた。それがこの木。あまりに見事に赤くなってるので、もう通りすがりの人や公園に遊びに来た人がスマホやらケータイやらで写真を撮りまくってたのである。
まずは縦位置にして、水面を背景にモミジ。
背景が逆光の水面で明るいため、普通に撮るとモミジがすごく暗く写っちゃう。そこで+2の補正をかけて赤みを出してみた。
でもそれだけだとちょっと寂しい。どう撮ろうかなと考えてたら、向こうからボートが。ここはボート池だったのだ。
親子連れがこっちに向かってくるので、それを入れてみようと思い、中望遠にして、手前のモミジにピントを合わせ、ちょうど枝のないところにボートがさしかかったタイミングを見計らって撮ってみた。
逆に、奥にピントを合わせて手前のモミジをボカしてみたのがこちら。手前のモミジが大きくボケ、ボートも少しボカして、後ろにピントを合わせてある。どうしてもボートに目がいっちゃうので、ピントを少しずらしてみたのだ。
そうこうしてるうちにもう1艘のボートがきた。子どもがハンドルを握ってる。これはなんかすごく明るく撮ってあげたい気がして、思い切り+2.7の補正をかけてみた。背景は真っ白に飛ばした明るい紅葉写真である。
紅葉写真って一般にちょっと抑え気味にして赤を濃く出すことが多いのだけれども、逆に思い切り露出オーバーにして明るく透明感のある紅葉写真ってのもアリなのだ。下の写真はモミジにぐぐっと寄って超広角レンズで撮ってみたのだけど、普通に撮るとこうなる。
でも+2の補正をかけてわざとめいっぱい明るく撮ると、まったく違った雰囲気の明るく爽やかな写真になるのだ。
ちょっとした工夫で写真はすごく印象的になるもの。ぜひ一工夫を。
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