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» 2013年12月18日 10時31分 公開

ニコン党待望、メカニカル操作を極めたフルサイズ一眼――ニコン「Df」 (2/4)

[永山昌克,ITmedia]

自分の手でカメラを操作する実感を味わう

 ボディ天面には、露出モードダイヤルのほか、シャッタースピード、レリーズモード、ISO感度、露出補正の各専用ダイヤルを装備する。絞りについては、通常はボディ前面にあるサブコマンドダイヤルで操作するが、絞りリング付きのレンズ装着時には、リング回転での絞り調整も可能になる。

photo ボディカラーは、シルバーのほかにブラックが用意される

 これらのメカニカルなダイヤルによるアナログ操作は、液晶上のデジタル表示を見ながらボタンを押して操作する、ほかの一般的なデジカメの操作系とは違って、電源オフの状態でも設定値を一目で確認でき、必要に応じていつでも変更できるメリットがある。

 ただ注意したいのは、アナログ感覚だからといって、必ずしも素早く、直感的に操作できるとはいえないこと。露出モードダイヤルとシャッタースピードダイヤル、ISO感度ダイヤル、露出補正ダイヤルのそれぞれにはロック機構が備わっており、その操作感はスムーズとは言い難い。ファインダーをのぞきながら各設定を直感的に切り替える、といった使い方には向いていない。

photo シャッタースピードダイヤルでは、1/4000〜4秒までの速度が選べるほか、バルブやタイムモードにも設定できる
photo 前面には絞り値など調整するためにサブコマンドダイヤルを装備。またシャッタースピードダイヤルの同軸上には、レリーズモードダイヤルを備える

 ボディの左肩にあるISO感度ダイヤルと露出補正ダイヤルに関しても、直感操作を前提にした配置とは思えない。かつてのフィルムカメラであれば、この配置でも特に違和感はなかったが、デジタルの場合はこれらのダイヤルの使用頻度がより高くなるため、右手で素早く操作できる位置にあったほうがスマートだろう。

 見た目にゴテゴテとした印象を受けるDfのダイヤル類は、直感的でスムーズな操作を目指したものではない。そもそも速写性を重視したカメラではない。この過剰なダイヤルやボタン、ロック機構は、ひとつひとつの機能を確実に設定し、その操作自体を楽しむための仕掛けだと考えたほうがいい。自分自身の手で、各種の値を動かす実感が味わえることがDfのいちばんの面白さである。

photo ボディの左肩には、露出補正とISO感度のダイヤルを同軸上に配置。どちらにもロック機構があり、ボタンを押しながら回す必要がある
photo 前面には、Pv(プレビュー)ボタンとFn(ファンクション)ボタンを装備する

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