まずは「オート1:フォーカス×絞り」。この組み合わせは、ピントの合う位置と絞りの値をそれぞれ3つ、合計9枚の写真を同時に撮影する。オートなので、それぞれの値を任意に設定することはできず、カメラ任せ。試しにベランダで花が開いていたサボテンに向けてシャッターを切ってみる。
0010と0013、0016以外はピント位置が悪いため、見た目が悪い。花を撮影する場合は、基本的に雄しべや雌しべにピントが合っていると美しいのが分かる。
次は絞りの状態だが、0016はF8.0と絞られているので、全体的にピントが合って精緻な描写なのだが、葉っぱの汚れや背景がそれほどボケてないので雑然としている。その点、0010と0013は背景がボケて、メインの被写体である花が際立って表現された。
0010は花びらまでシャープに写っているので、花全体を表現したい場合はこちら。0013はしべの部分にピントが合っているので、花の一部分を見せたい場合はこちらにすればいいだろう。
被写体を際立たせたい、もしくは遠景までくっきりと表現したい、そういった場合はこちらのモードで撮ってみよう。
ピント位置によって被写体の主従を、絞り値では主題をどれだけ引き立てるのかを調整できる。「F4」などと表現される「絞り」をできるだけ小さな数値にすると背景や手前がボケ、それだけ主題が浮き上がる。
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