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» 2014年05月01日 07時00分 公開

使い勝手のいい“PENデザイン”の24倍ズームコンパクト オリンパス「STYLUS SH-1」(3/4 ページ)

[小山安博,ITmedia]

コラージュ画像を作れるフォトストーリーが楽しい

 撮影機能としては「フォトストーリー」を搭載。複数枚の写真を1枚の写真にする機能で、撮った後に編集するのではなく、撮影時に表示されるフレームにあわせて写真を撮っていくという作り方に特徴がある。

photophoto フォトストーリーでは、まずはテーマと枠の種類を選び、撮影を行う。枠にあわせて1枚ずつ撮影する

 モードダイヤルをフォトストーリーに合わせると、まずはテーマを選択。スタンダード、スピード、ズームイン/アウト、ファンフレームの4種類があり、テーマごとに画面の分割数や効果を設定できる。

 撮影するときは、画面に枠が表示され、その枠ごとに撮影をしていくだけ。遠景とズームした画像を組み合わせたり、動きのある被写体を枠ごとに撮影したり、さまざまな工夫ができる。パソコンで後処理すれば同様の写真は作れるが、撮影の時点で完成するので、その場で見られるのが楽しい。

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photo 「フォトストーリー」の作品例

 動画撮影は、動画ボタンがあるのでどの撮影モードでも撮影できるが、モードダイヤルには「アドバンスムービーモード」が用意されており、動画用の機能が利用できる。アドバンスムービーモードのフォトインムービーでは、動画撮影中に最大12枚まで、シャッターボタンを押すと静止画を撮影できる。普通の機能ではあるが、これ以外では静止画の同時撮影はできないようだ。

 タイムラプスムービーは、設定した間隔で静止画を撮影し、それをつなぎ合わせた20秒間の動画を作成してくれる。ただ、付属のACアダプタで充電しながら撮影できないのが難点。ほかに、フレームレートが通常の倍になる60pムービー、120fps/240fpsのハイスピード動画が撮影できるハイスピードムービー機能も選択できる。

 P/Mモードでは、画面右側のファンクションメニューで60pと120/240fpsの設定が変更できるため、通常の動画は動画ボタンで、ハイスピード動画を撮りたいときだけモードダイヤルを切り替える、といったショートカット的な使い方が良さそうだ。

 モードダイヤルでは、さらにアートフィルター、シーンモード、パノラマモード、手持ち夜景モードが用意されている。アートフィルターはオリンパスのおなじみの機能で、ポップアートやファンタジックフォーカスなどの特殊効果を設定して撮影できる。

便利なWi-Fi機能

 Wi-Fiも内蔵しており、スマートフォンやタブレットとの連携にも対応。利用するには、iOS/Android向けのスマートフォンアプリ「OI.Share」をあらかじめインストールしておく必要がある。

 Wi-Fiの起動は、MENUボタン長押しが一番簡単。長押しすると画面にQRコードが表示され、スマホアプリのOI.Shareからコード読み取りをすれば設定できる。画面にはSSIDとパスワードも表示されるが、いちいち入力しなくてもいいのは便利。最近はNFCを搭載してスマートフォンをタッチするだけで接続できるカメラも増えてきているが、NFCのないiOSでも簡単に設定できるメリットがある。

photophoto OI.ShareからQRコードを読み取る。iOS端末の場合、QRコードを読み取るとプロファイルがインストールされる

 接続すると、スマートフォンの画面をカメラのモニタとして使い、シャッターを切ったり、設定を変更したりできる「リモコン」、スマートフォンに画像を転送する「写真転送」、スマートフォン内の画像を加工する「写真加工」、カメラ内の写真に位置情報を付与する「位置情報付与」の機能を利用できる。

 リモコンでは、シャッターボタンタッチでの撮影、画面をタッチしてのAF、ズームレバーを使ったズーム操作ができる。モード切り替えボタンをタッチすると、iAUTOとPモードの切り替えができ、PモードにするとISO感度やホワイトバランスなどの設定も変更可能。ただ、動画撮影ができない点、Mモードやシーンモードなどが切り替えられない点、カメラ側で操作ができない点など、もう少しがんばって欲しかった部分もある。

 再生ボタンをタッチすると、カメラ内の画像をスマートフォンで確認でき、そこから画像を転送もできる。複数画像の転送も可能。写真加工では、ポップアートなどのアートフィルターも設定できていい。

photophoto 再生ボタンからカメラ内の画像を取得できる。読み込んだ画像に加工も可能。SH-1自体にはないリーニュクレールなどの設定もできる

 個人的に便利に感じたのが、スマートフォンからカメラの電源オフができる点。無線LAN接続したら、カメラをバッグにしまい、画像をスマートフォンで確認し、気に入ったモノを転送して、加工をしてSNSに投稿。終わったらカメラの電源をスマートフォンからオフにする、といった一連の動作ができて良かった。

 いざというときに使えそうなのが、「ワンタイム接続」機能。再生時に、画像を「シェア予約」した上で、無線LAN接続を開始。最初の接続選択画面で「ワンタイム接続」を選ぶと、一時的にスマートフォンとカメラを無線LANで接続できるようになる。撮影した画像を友だちなどに転送したい場合などにこれを使うと、シェア予約した画像しか表示されないので、プライバシーを確保しつつ、画像の受け渡しができる。

 OI.Shareアプリを使えば簡単接続設定もできるが、手動で無線LAN接続すれば、あとはスマートフォンのWebブラウザからカメラの画像にアクセスすることもできる。

オーソドックスな高倍率ズーム機

 SH-1はコンパクトな24倍ズームながら、質感の良いボディ、両吊りのストラップと、カメラとしての存在感をアピールしたモデル。機能的に奇をてらうことはなく、広角と高倍率を楽しめる製品に仕上がっている。

 USB経由の充電に対応しており、付属ACアダプタのケーブルをそのままパソコンやモバイルバッテリーにつないで充電できるのはうれしいところ。カメラ側の接続端子がマルチコネクタなので、普通のUSBケーブルが使えないのが残念だが、OM-Dシリーズなどと共通なので、流用できるメリットはある。

 カジュアルに使えて、カメラ然としたスタイルの高倍率ズーム機が欲しい人、特にオリンパスのミラーレスカメラユーザーであれば特に候補となるカメラだろう。

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