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第178回 夏の日差しと画角と水着の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2014年07月25日 07時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

グラビアっぽい写真はS字が基本

 いつもこの連載では、遊びにいったついでに女子を撮ろう、てなテイストの、行楽的写真を目指していたのだけれども、今回はちょっと趣向を変え、基本を踏まえて雰囲気のある写真を撮ってみようかと思った次第。

 例えば、レジャーシートの上に座ってもらって正面から撮るだけでも、海を背景にして逆光でちょっと物憂げな瞬間を撮るのと、半順光でお茶目な瞬間を撮るのでは、もう同じ人を撮ってもまったく違う写真になるわけで、これが写真の面白いところ。ちなみにどちらも同じカメラ同じレンズ同じ絞り値でありますよ。

デジカメ撮影術 海を背景に半逆光で+1の補正をかけて撮影
デジカメ撮影術 浜を背景に半順光で少しだけ+の補正をかけて撮影

 だから人を撮るのは面白い。

 慣れないうちは、身体がリラックスできるポジションを撮ってもらうのがいい。簡単にいえば、立ってるより座ってる方がいいし、座ってるより寝ころんだ方がいい。

 でも上を向くとまぶしいので、晴れた日はビーチパラソルでもないときつい。そこでうつぶせになってもらった。腰がくびれてスタイルもよりよく見える。

デジカメ撮影術 腰がぐっとくびれて見えるし、立っているときよりリラックスした顔になる

 もちろん撮る方も同じポーズで這いつくばるべし。モニタがチルトするカメラなら、しゃがむだけで撮れるから楽なのだけど、這いつくばって目線を合わせるのもまたよし。

デジカメ撮影術 撮影風景ですよ。わたしが帽子を逆にかぶってるのは、首筋の日焼けを防ぎたいから。まあそれはどうでもいいんだけど

 で、身体を横に向けて肘で上半身を支えてもらうだけでグラビア風に。

デジカメ撮影術 焦点距離は58ミリ。標準域が一番バランスいい
デジカメ撮影術 ちなみに、反対側からも

 今回モデルをしてもらった小林真琴さんはグラビア撮影の経験もあるということで、グラビアっぽいポーズもしてもらった。

デジカメ撮影術 グラビアっぽいポーズをして、ってお願いしたらこんなポーズとってくれた

 グラビアポーズの基本は「S字」だそうです。腰の角度やひねりでS字を作るのですな。ポーズをつけたいときの参考に。身体をひねるってのはポイント高し。斜め後ろからこっちを向いてもらえば比較的簡単に。

 さて、さらにちょっと場所を変えて岩場へ。海といえば、砂浜と岩場。岩場が近くにあったら足を伸ばすべし。砂浜と違ってワイルド感が出るのだ。そこで岩に座ってもらって2枚。

デジカメ撮影術 足をつけてにこやかに
デジカメ撮影術 目線を下に外してもらうとちょっと物憂げに

 岩場だとちょっと視線をはずして物憂げな方が雰囲気が出る。なんか昭和っぽい感じですが。

 岩場がぐっと迫る感じに撮りたいと思ったら望遠で。遠くの岩がぐっと入るように狙ってみた。

デジカメ撮影術 ちょっと遠くから望遠で

 逆にちょっと離れて岩をメインにしてみた。岩の斜めの線を強調しつつ、左上にウミネコ、右に水着の美女という感じで。

デジカメ撮影術 ちょっと離れたところから、岩場の雰囲気を出してみた

 水着となると振り向きポーズを撮りたくなるかもしれない。そのときのポイントは、猫背にならないこと。背筋を伸ばしてもらうのが大事です。

デジカメ撮影術 背筋を伸ばしてひねるべし

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