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マイクロフォーサーズを小さくまとめた“マウントだけカメラ”「OLYMPUS AIR A01」アプリで進化するカメラ(2/3 ページ)

» 2015年03月06日 23時58分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

AIR A01のアプリは8種類用意される予定

 今回評価したのは製品版ではないので、発売時に細かいところで違いが出てくる可能性があるが、基本的には、AIR A01を入手して充電したら、自分のスマホとBluetoothで接続し、Wi-Fiの設定を入れ(QRコードを使うので手動のパスワード入力は不要)、ダウンロードしたアプリを立ち上げるところからはじまる。

 アプリは8つ。撮影用が7つ、ビューワーが1つだ。

OLYMPUS AIR A01 最初はこの8つのアプリが用意される予定。アプリが細かく分かれていると不便といえば不便だが、かといって全部まとめると操作が煩雑になりそうだし。難しいところ

 この中でベースとなるのが「OA.Central」。これを立ち上げて、AIR A01と接続する。こんな順番でつながる。

OLYMPUS AIR A01 connectをタップするとA01の電源がオンになり接続が始まる
OLYMPUS AIR A01 Bluetoothをまず接続
OLYMPUS AIR A01 続いてWi-Fiを接続
OLYMPUS AIR A01 この画面になれば完了

 接続自体は速いか遅いかというと、うまくいくとすごく速い。ただアプリもまだ完成品ではないのでそこには触れない。

 ここでカメラアイコンをタップするとiAUTOのみだが、撮影できる。スマホを装着したいときはこのタイミングで。

OLYMPUS AIR A01 本体付属のアタッチメントをお尻に装着した図。これにストラップをつけることもできるし、ぱかっと開いてスマホを装着することも

 アタッチメントはLargeとSmallの2つをスイッチで切り替える。小型のスマホはSmallで、イマドキの大きなスマホはLargeで。

OLYMPUS AIR A01 ぱかっと開くと、Large/Smallの切り替えスイッチがあるので自分のスマホに合わせて
OLYMPUS AIR A01 このように斜めに装着される。LargeにセットしたらiPhone 6 Plusでも大丈夫。側面にあるスイッチは、片方がレンズ脱着用、もう片方がアタッチメント脱着用だ

 でもちゃんと撮るには他のアプリを利用すべし。簡単に紹介する。

  • OA.Viewer

 AIR A01に内蔵するmicroSDカードの写真を閲覧するためのアプリ。写真をスマホに転送したり、シェアしたりするのに使う。ビューワーである。

OLYMPUS AIR A01 OA.Viewerでカメラ内画像をブラウズしているの図
  • OA.Genius

 AIR A01で初めて搭載される機能。1回シャッターを切ると、本画像+カメラが自動的にフィルタをかけたりトリミングしたりして生成してくれる画像6枚の計7枚を作ってくれるもの。オリンパスはもともとアートフィルターなど多彩な機能をカメラに搭載しており、それらを駆使した写真が仕上がるのでなかなか面白い。

OLYMPUS AIR A01 OA.Geniusアプリの撮影画面
OLYMPUS AIR A01 それぞれに対してどこをどういじって画像を作ったかをこうして教えてくれる
OLYMPUS AIR A01 OA.Geniusアプリで撮ったらこんなのも作ってくれた
  • OA.ArtFilter

 文字通り、アートフィルター専用カメラアプリ。

OLYMPUS AIR A01 アートフィルターを選んで撮影
OLYMPUS AIR A01 ラフモノクロームで
  • OA.PhotoStory

 もれもその名の通り、フォトストーリー機能専用アプリ

OLYMPUS AIR A01 こんなのを作れる
  • OA.Clips

 短いビデオクリップを組み合わせた作品を撮れる動画アプリ。

  • OA.ColCreater

 カラークリエイター機能に特化したアプリ。色を調整できる

OLYMPUS AIR A01 カラークリエート中
  • OA.ModeDial

 モードダイヤル。要するに、iAUTO+PASM、そして動画の各撮影モードを駆使できる、写真を撮るための基本カメラアプリだ。

OLYMPUS AIR A01 絞り優先モードで撮影中の画面。タッチAF可能。電子水準器付
OLYMPUS AIR A01 電動ズームレンズを装着したときは画面上でズーミング可能。パナソニックのレンズでも大丈夫でした。
OLYMPUS AIR A01 さらに細かい設定も可能。連写は最高秒10コマとかなりいける

 という具合だ。

 写真のクオリティはオリンパスのマイクロフォーサーズ一眼そのものなので特に問題なし。マニュアルフォーカスやタッチAFも可能だ。タッチAFはAF枠のサイズこそ変えられないが、どのアプリからでも利用できる。

OLYMPUS AIR A01 外光が入る室内で、iAUTOで撮影

 なお、撮影した画像はスマホ上でプレビュー可能だが、元データの転送は自動では行われない。撮影確認画面で「デバイスに保存」を実行してはじめて転送が始まる。

OLYMPUS AIR A01 撮影確認画面でカメラアイコンをタップすると次の撮影にとりかかるし、右下の共有アイコンからシェアしたりデバイスに保存したりできる

 不便そうに見えるが、転送している間は次の撮影ができないわけで、むしろ、プレビューを見て気に入った写真だけを転送できる分、最終的な使い勝手はいいんじゃないかという気はする。

 カメラ内の画像をまとめて見たいときは、OA.Viewerアプリを使えばよいわけだ。

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