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高性能手ブレ補正や超解像技術を採用した、Kシリーズ最上位一眼レフ「PENTAX K-3 II」

» 2015年04月23日 20時53分 公開
[園部修ITmedia]

 リコーイメージングが4月23日、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したKシリーズデジタル一眼レフカメラの最上位モデル、「PENTAX K-3 II」を発表した。PENTAX K-3の後継機として、シリーズ最高性能を誇る手ブレ補正機能や超解像技術を採用したのが特徴だ。5月22日から販売を開始する。

PENTAX K-3 II PENTAX K-3 IIとsmc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF]DC WR(18-135WR レンズキット)

 価格はオープンプライスだが、PENTAX K-3 IIのボディキットが13万円前後、smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF]DC WRが付属する「18-135WR レンズキット」が17万円台半ば、HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6ED DC WRが付属する「16-85WR レンズキット」が19万円台半ば。

PENTAX K-3 II PENTAX K-3 IIとHD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6ED DC WR(16-85WR レンズキット)

 PENTAX K-3 IIは、ローパスフィルターレス仕様のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載した一眼レフカメラ。有効約2435万画素のセンサーと、中盤デジタル一眼レフ「PENTAX 645Z」にも採用されている画像処理エンジン「PRIME III」を組み合わせており、中級機のフラッグシップモデルにふさわしい高精細な画質を実現している。連写は秒間約8.3コマで、連続23コマ(JPEG:L・★★★時は最大60コマ)の撮影に対応する。

 手ブレ補正機能はボディ側に内蔵しており、Kシリーズのデジタル一眼レフでは最高レベルの4.5段分の補正効果を実現。流し撮り撮影時も、状況に応じて最適な撮影ができるよう補正機構を制御する。新たに搭載した超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」は、この手ブレ補正機構を活用したもので、イメージセンサーを1画素ずつずらしながら4回撮影し、1枚の画像に合成する。画素ごとにR、G、B各色の情報を取得するため、細部のディテールや色再現性が非常に高い。高感度ノイズも大幅に低減できる。

 ローパスフィルターレスのCMOSセンサーでもモアレの発生を抑えるローパスセレクターも搭載。さらに、イメージセンサーを動かすことができる手ブレ補正機構をうまく活用し、自動水平補正や構図微調整、内蔵GPSと組み合わせて簡易天体撮影ができるアストロトレーサーなどの応用機能も備えるのがユニークだ。

 AFセンサーはワイド27点AF対応の「SAFOX 11」。コンティニュアスAF時のAF追従性がK-3から改善されている。また約8.6万画素のRGBセンサーを搭載しており、露出を高精度でコントロールするのはもちろん、オートフォーカスやホワイトバランスにもセンサーの情報を連携させ、それぞれの性能を向上させるペンタックス リアルタイムシーン解析システムを採用している。

PENTAX K-3 II ファインダーのイメージ

 光学ファインダーの視野率は100%。ガラスプリズムのファインダー倍率は0.95倍だ。背面の液晶モニターはアスペクト比3:2の約3.2型で画素数は約103.7万ドット。保護強化ガラスでカバーしているため耐久性も心配ない。

PENTAX K-3 II
PENTAX K-3 II

 コンパクトなボディはマグネシウム合金製で、防じん・防滴構造になっており、マイナス10度までの耐寒性能も備える。本体にはGPSと電子コンパスを内蔵するのも特徴だ。GPSを利用すると撮影画像に緯度・経度・高度・UTC(協定世界時)・方位情報が記録できる。前述の天体追尾撮影ができるアストロトレーサー機能は、この方位情報も利用している。対応するメモリーカードはSDXC UHS-Iで、2スロットを用意する。「FLUCARD FOR PENTAX 16GB(別売)」を利用することでスマートフォンとの連携も可能だ。

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