特集
» 2004年06月11日 17時42分 公開

ビルディング・ブロックで対象領域を拡大するベリタスソフトウェア

ストレージ・ソフトウェアのベンダーとして展開してきたベリタスは、2003年5月にユーティリティ・コンピューティング分野への参入構想を発表した。可用性、パフォーマンス、自動化の3つの領域を対象に、ビルディング・ブロック方式でユーティリティ環境の実現を目指す。

[Open Enterprise Magazine]
OPEN Enterprise magazine

 ユーティリティ・コンピューティング分野での展開を開始したベリタスだが、その主力製品は現在でもストレージ管理ソフトウェアである。主にコンピューティング・サーバを中心として提唱されることの多いユーティリティ・コンピューティング市場への参入は、ベリタスにとっては一見畑違いにも見えるが、エンタープライズ環境におけるインフラの整備という観点で考えれば、それほど違和感なく納得できるだろう。

 同社のユーティリティ・コンピューティングへの取り組みは、プリサイスとジャレバという2社の技術買収から始まった。この2社の技術の組み合わせによる純粋なソフトウェア・アプローチが、同社の大きな特徴になる。“アプリケーション・パフォーマンスの最適化”を基本とし、そこにサーバのプロビジョニング機能を加えるというのが同社のユーティリティ・コンピューティング構想の基本的な考え方だ。そして、その実現に際しては、領域をマトリックスで切り分け、ビルディング・ブロック方式によるソリューションとして提供される。

同社がユーティリティ・コンピューティングの実現のために、どのようなマトリックスで切り分け、どの部分を技術買収によって補っているのかについてはPDFで確認してほしい。

 ベリタスのユーティリティ・コンピューティング環境は、アプリケーション性能をトリガーにして、必要なサーバを自動的に追加する機能であると言い換えることもできる。現時点ではまだ製品化されていないコンポーネントも残っているが、2005年までにはひと通りの製品が出揃う予定となっており、現実的な解決策を目指し、現在すぐにでも利用できる具体的なソリューションとして提示することに成功していると言えるだろう。

 ベリタスでは、ユーティリティ・コンピューティングは最終的に、パフォーマンス、自動化されたシステム、共有化されたインフラの可用性という3つの要素で決定づけられるとしている。この位置づけは、IBMやHPなどのベンダーが、ユーザーのシステム環境全体の運用・管理を一手に引き受けるアウトソーサーとしてもビジネス展開し、ITリソースをサービスとして提供することこそが本来のユーティリティ・コンピューティングであるとする考えと、大きく異なる。これはハードウェアを持たないソフトウェア・ベンダーならではの戦略だと言えるだろう。

PDFでは、ビジネスユーザーの需要を意識して、システム全体をポリシーベースで管理できるように考えられている同社のユーティリティ・コンピューティング構想について、その製品ラインナップも交えながら解説していく。ぜひご覧いただきたい。

本特集はソキウス・ジャパンが発刊している月刊誌「Open Enterprise Magazine」のコンテンツをPDF化したものを公開します。同特集は2003年12月号に掲載されたものです。

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サイズ 535Kバイト


 8回にわたって、ユーティリティ・コンピューティングと呼ばれるシステム利用形態に対する各ベンダーの取り組みを、その背景となっているビジョンや戦略とともに紹介してきた。それぞれのベンダーでその取り組みが大きく異なることが理解できたのではないだろうか。システム全体の利用効率を上げてコスト削減につなげる選択の一助となれば幸いある。

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