グリッドで実現可能なリアルタイムエンタープライズを示すOracleOracle OpenWorld London 2004 Report(1/2 ページ)

Oracle OpenWorld London 2004の2日目、執行副社長のチャック・ロズワット氏が登場し、リアルタイムエンタープライズ実現を支えるOracleのテクノロジーを紹介した。

» 2004年09月08日 11時27分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 英国ロンドンで開催中の「Oracle OpenWorld London 2004」では2日目となる9月7日、執行副社長のチャック・ロズワット氏が基調講演に登壇、滑らかな口調で欧州の顧客にグリッドを活用したリアルタイムエンタープライズの実践を紹介した。

デモを交え、Oracleのグリッド技術で何ができるのかを具体的に示したロズワット氏

 ロンドンは朝こそ曇りだったがこの日も好天に恵まれた。午前中、基調講演のステージに立ったのはデータベース開発を統括するロズワット氏だ。「E-Business Suite 11i.10」の発表に沸いた初日がアプリケーション・デーとすれば、2日目はOracleが最も得意とするデータベースにフォーカスしたシステム・デーといえる。

 Oracleがグリッドを発表してから1年が経過した。昨年、OracleWorld Parisの基調講演では「グリッドとは何か」に多くの時間を割いたロズワット氏だが、今年はデモを交えながらグリッドの適用により、企業がさらに効率性を高められることを具体的に示した。キーワードは「リアルタイムエンタープライズ」(RTE)。リアルタイムでの情報獲得、情報配信、コラボレーションを効率よく、迅速に実現するシステムだ。

 ロズワット氏はRTEを実現するOracleの各種技術を順に紹介する。

グリッド技術

 RTEの土台となるのがOracleのグリッド技術だ。「Oracle Database 10g」やデータベース管理のための「Oracle Enterprise Manager 10g」でインフラの標準化やコンソリデーションを行い、アプリケーションのサイロ状態をなくすものだ。

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