特集:いま、知っておくべきJavaテクノロジー 2004dev Java(1/6 ページ)

デベロッパー「dev Java」では、これまでにOSS、商用と大別して50以上の特集を掲載してきた。この特集は、読者がJavaに対し向き合う時、dev Java特集のどこから読み進めればよいのか、ガイドするものだ。自らの理解がどの位置にあり、どのようにステップアップしていけばよいかもつかめるだろう。

» 2004年09月17日 21時20分 公開
[阿島哲夫,ITmedia]

 プログラム言語を学ぶには、まずとにかくサンプルコードを書いてみる、コードを改造してみるといった従来からの取り組み方がある。しかし、Javaに初めて取り組む場合は、多くのテクノロジー用語におどろいてしまうだろう。

 また、オープンなテクノロジーと商用ミドルウェアが入り組んでいるのも捉えづらい点ではないだろうか。そのため、やみ雲にコードを書くだけでは、知識が断片になりがちなのがJavaだ。

 これら最新のテクノロジーは、日々「エンタープライズ」チャンネルに掲載するニュースで読み取ることができる。しかし、最新拡張されたものばかりを理解しようとしても、開発者は単なるツール使いにしかなれない。後述するように、フレームワークはそれほど万能でもないのが実情だ。

 この特集は、前編、後編に分けて、今まで「デベロッパー」チャンネルの「dev Java」コーナーに掲載した、Javaに関わる特集に関連付けることを目的としている。また、自分はいまJavaの何から取り組めばよいのか? そして、今何を補うべきなのか、その指針が提供できるよう順番に解説していく。ペーパーメディアとは異なる、Webならではの膨大な蓄積を効率よく読み進めることで、自らの糧にしてほしい。

 以下の見出し一覧は、この特集で解説するキーワードが並んでいる。ステップアップの順番になっているため、記事そのものはもちろん、これからJavaに取り組む人が見通せるよう用意した。

見 出 し 一 覧
1. Javaの基礎
2. オブジェクト指向の基礎
3. HTMLとJavaScriptの理解
4. データベース、SQLと密接な関係にある
5. JDBCによるデータベースアクセス
6. Javaは「XML」が密接に関わることを忘れてはならない
7. Webアプリケーション開発へのステップServlet、JSP
8. Webアプリ開発はServletから入っていくのがよい
9. HTMLタグの延長でJSPに関わっていく
10. JavaBeansの理解が拡張性、メンテへの意識を高める
11. Webアプリで扱うDataSourceによるDBアクセス
12. オブジェクト検索、取得を可能とするJNDIサービス
13. MVCモデルに基づく開発が標準
14. 有志によるライブラリ提供の利用
15. Webアプリケーションフレームワーク
16. UMLによる設計段階のチーム連携
17. EJBはビジネスロジック実装に特化
18. 設計の定石をカタログ化する「デザインパターン」
19. 開発効率を上げるためのツール利用がトレンドに
20. IDEは商用、オープンソース問わず全盛に
21. JUnitに代表されるテストの自動化
22. 開発行程の効率化を高めるXDoclet
23. オープンソースソフトウェア利用の勘どころ
24. 商用製品は開発の枠を超え行程連携に優れるものが多い
25. サーバインフラ、構築と運用の知識
26. Webサービスが全盛になっている
27. JSFによる開発環境の共通化
28. J2SE 5.0で開発環境はどのように変わるのか
29. ツール使いではいけない、業務、業界の知識を取り込もう
「15.」以降は後編にて掲載

 それでは、まず最初に「Java」そのものについてひも解いていこう。

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