データベースの基礎を理解したら、Javaのプログラムからデータベースへアクセスするための方法を覚えたい。
Javaプログラムからデータベースへアクセスするには、「JDBC」と呼ばれるAPIを使用する。JDBC APIを使うと、使うデータベース製品が何かを意識する必要はほとんどなくなる。
データベース製品ごとに異なる処理は、JDBCドライバと呼ばれるライブラリが吸収するからだ(ただし、SQL文にデータベース製品独自の構文を使った場合はこの限りではない)。
このJDBC APIを使ってデータベースの検索、更新、挿入、削除の基本的な手順を身につけることが大切だ。
J2EEアプリケーションを開発するには、XMLに関するある程度の知識が必要だ。
J2EEアプリケーションの設定ファイルはXML形式であり、ServletやJSP、EJBが動作するアプリケーションサーバ製品やフレームワークの設定ファイルも、XML形式の場合がほとんどである。規模の大きいシステムではアプリケーションで扱うデータがXML形式の場合もある。
そうとは言っても、XMLに関する知識は次のような初歩的なもので充分だ。
1. XMLドキュメントは必ずXML宣言からはじまること
2. XML宣言には文字エンコーディングを指定すること
3. タグはElement(エレメント:要素)と呼ばれること
4. 要素はネストさせて入れ子構造で記述できること
5. 要素には属性を記述できること
6. 属性の記述順序は問わないこと
7. ボディ有りのタグとボディ無しのタグがあること
8. ボディ無しのタグでもタグは必ず閉じること
9. DTDやXMLスキーマというファイル(これもXML形式のファイルである)によって書式を定義し、記述できるタグや記述順序を限定できること
以上を理解していればほぼ充分である。
JavaにはXMLパーサと呼ばれるライブラリがあり、これを使うとJavaプログラムからXML形式のドキュメントを読み書きができる。
しかし、XMLパーサを使いこなすには比較的高度なXMLやJavaに関する知識が必要となるのも事実だ。J2EEアプリケーション開発に必須の技術ではないため、初期の段階であれば無理に覚える必要はないだろう。
次は、「Webアプリケーション」に取り組むためのステップ方法だ。
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