基本的な標準Java API、データベースアクセス(JDBC API)、Servlet、JSP、JavaBeansの使い方を理解したら、ある程度の規模のWebアプリケーション開発が可能だ。
しかし、幾つかアプリケーションを作っているうちに、どのアプリケーションでも共通の処理が存在することに気づくだろう。そのような時に有用なのがライブラリの利用だ。
ライブラリは、機能を再利用する技術だ。ライブラリは、いろいろなアプリケーションで汎用的に使えるように機能単位で切り出して提供されている。機能ごとに大小さまざまなライブラリが存在するのだ。
「Apache Jakarta」プロジェクトのCommonsプロジェクトでは、さまざまなライブラリが開発されすべて無償利用ができる。中にはベンダーから有償販売されているライブラリもあるし、自社内で独自ライブラリを作成し、社内プロジェクトで利用したという事例も多い。
どのようなライブラリが存在するのかを調べ、うまく活用ができればアプリケーションに必要な機能をすべて自分の手で作成するよりも効率よく開発できるだろう。
ライブラリを利用する際には、ドキュメントが充実しているかどうか、使用実績は十分か、などの点によく注意して選択したい。残念ながら、世の中には出来の良くないライブラリも存在している。そのようなライブラリを使ってしまうとアプリケーションの品質を下げることになるので注意が必要だ。
前編として今回は、Javaを司る基本的なテクノロジーについて紹介してきた。後編では、基礎となるテクノロジーを基に、最近の動向として盛んなフレームワークなどを紹介している(9月30日公開済)。
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