Salesforce.comは「Dreamforce 2004」カンファレンスで、最新バージョン、Winter '05を発表し、ベニオフCEOは「オンデマンドコンピューティングの約束は果たした」と胸を張った。
全米で大統領選挙が行われている11月2日、Salesforce.comは、年次ユーザーカンファレンス「Dreamforce 2004」で、「Salesforce.com」と「Supportforce.com」の最新バージョン、Winter '05を発表した。
Salesforce.comとSupportforce.comは同じコードセットのWinter '05で提供されるサービスだが、カスタマーサービスという新しい市場にアピールすべく9月末に新たなブランドを導入したもの。
このほか、Winter '05の製品ラインには、カスタマイゼーションのためのツールキット「Customforce.com」とオンデマンドコンピューティングのプラットフォームである「Sforce 5.0」も含まれており、「On-Demand Architecture」の全貌がベールを脱いだ格好だ。
カリフォルニア州サンフランシスコのGolden Gate Theatreで行われたオープニングのゼネラルセッションでマーク・ベニオフ会長兼CEOは、「われわれは、オンデマンドコンピューティングの約束を果たした」と胸を張った。
Winter '05は、実に17世代目の製品となる。顧客の声に耳を傾け、年3回のアップデートを重ねた集大成でもあり、もちろん今後も改良は続く。
ベニオフ氏は、約2000の顧客やパートナーらに「Winter '05はみなさんがデザインしたもの」と感謝を伝えた。
顧客らは、最善のCRMスイートを求め、しかもカスタマイズの機能や、さまざまなデバイス、既存システムとのインテグレーションの機能も必要としている。グローバルに展開する拠点で顧客に情報を共有したいし、何よりもベストプラクティスの実践によってさらに成功を収めたいと願っている。
「これらの5つのニーズが、どこまで満たせたか、このカンファレンスで示したい」と彼は胸を張る。
Winter '05は単一のコードセットとして開発されている点もユニークだ。顧客に分りやすくするため、ブランドをSalesforce.com、Supportforce.com、Customforce.com、そしてSforceとそれぞれ付けているが、必要な機能を有効にしたり、APIによって機能を活用したりできる。
ベニオフ氏は「業務に必要な機能を組み合わせることができる。ちょうどAmazon.comやeBayと同じ」と話す。
Salesforce.comにSupportforce.comの機能を組み合わせられるし、Supportforce.comをCustomforce.comによって拡張することもできる。すべてはSforceプラットフォーム上に構築された単一のコードセットだからだ。
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