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» 2004年11月08日 22時42分 公開

テクノロジーの勝利 ── 技術革新を継続するIBMのサーバ製品群

「IBM eServer & TotalStorageカンファレンス 2004」を開催した日本IBMは、システム製品事業が好調に推移しており、Power5などの技術革新が大きく後押ししていることを明らかにした。

[浅井英二,ITmedia]

 日本アイ・ビー・エムは11月8日、都内のホテルで「IBM eServer & TotalStorageカンファレンス 2004」を開催した。オープニングの基調講演に先立って行われたプレスブリーティングでシステム製品事業を担当する橋本孝之常務執行役員は、1月から第3四半期が終わった9月末までを振り返り、サーバおよびストレージのビジネスが好調に推移しており、Power5やシステムレベルでのバーチャリゼーション機能など、ハードウェアにおける技術革新が大きく後押ししていることを明らかにした。

 「今年ほど新製品を投入した年はない。ここ10年の技術投資が一挙に花を開いた」と橋本氏は手ごたえを感じている。

 今月19日から出荷が始まる「IBM eServer p5」および「同i5」の最上位モデルは、そうした新製品の最右翼。最大64ウェイまで拡張できる「p5 595」は、これまでの最上位機であるpSeries 690(コードネーム:Regatta)に比べ、約3倍の処理性能を発揮する。ERPの標準的ベンチマークとして知られるSAP SD 2-tierでは、2万ユーザーという最高記録を叩きだした。これは、SPARC64 Vを128基搭載する富士通のPRIMEPOWER 2500に比べ、約1.5倍の性能だ。

 九州大学の情報基盤センターに、「汎用コンピュータシステム」として採用が決まっているほか、既に受注は2桁に達しているという。日本IBMが旧帝国大学から汎用コンピュータシステムの受注を獲得したのは初めてという。

 「これぞテクノロジーの勝利」と橋本氏。

 p5とi5のPOWER5プロセッサには、「マイクロパーティション」と呼ばれるIBM Virtualization Engineの仮想化機能が搭載されている。1台のサーバで仮想サーバを最大254構築でき、AIX、Linuxといった複数のOSを同時に実行する。もちろん、負荷に応じて自動的にプロセッサやメモリなどの資源を再配置できる。こうした機能によって、企業はサーバ統合を図り、TCOを削減、予算を新たな投資に回すことも可能となる。

LinuxやSOAなどオープン化を進めるzSeries

 フラグシップであるzSeriesも昨年から5四半期期連続で出荷MIPS値を伸ばし、好調を維持している。1月から9月を前年同期と比較した場合、100%増、つまり倍増だという。新規出荷のMIPS値の50%は、同社が「ニューワークロード」と呼ぶ、LinuxやWeb、ERPなどの用途にが使われ、さらにそのうち70%(つまり全体の35%)はLinuxで稼動されているという。企業は、WebアプリケーションをzSeriesプラットフォームに統合することによって、サーバや運用の効率化を図ることができる。

 IBMは昨年、将来にわたるメインフレームへの投資の継続を宣言する「IBMメインフレーム憲章」を発表、さらに今年10月にはその2004年版を追加したばかり。ビジネス統合に向けたSOA(サービス指向アーキテクチャ)への取り組みなどを明らかにしている。

 「今後、zSeriesはJavaやWebSphereによってSOA環境としての位置づけを明確化していくことになる」と橋本氏は話す。

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