&Style : XSLTファイルのURL | |
&Style= | http://www.my-web.com/xsl/my.xsl (自分で作成したXSLTファイルのURL) |
このXSLT機能を利用して、前述の「もっとも簡単なECS4.0アプリケーション」を実現していたのです。
それでは、このサンプルアプリケーションのRESTリクエスト=URLを振り返ってみましょう。
http://webservices.amazon.co.jp/onca/xml?上記には、これまでに解説したパラメータがすべて含まれています(実際は1行指定であるものを、ここでは明示的に改行しています)。また、PerlやPHPなどのプログラムで利用するために、ECS 4.0から商品情報をXMLのままで取得したい場合には、次のようなRESTリクエストになります(実際は1行指定であるものを、ここでは明示的に改行しています)。
http://webservices.amazon.co.jp/onca/xml?ここまでで、URLを指定するだけでECS 4.0から簡単に、商品情報を取得することがきることが分かりました。
ここまでの処理では、まだアプリケーションとは言えません。そこで、キーワードから好きな商品を検索できる簡単なAmazon検索アプリケーションを作成してみましょう。
以下のHTMLを参照してください。これは上記のRESTリクエストを、GETリクエストとして発行するフォームのHTMLです。以下のHTML内の、「登録時のsubscription ID」「アソシエイトID」「自分で作成したXSLTのURL」は、それぞれ自分で登録、作成したものに置き換えてください。
<form name="amazon" method="GET" action="http://webservices.amazon.co.jp/onca/xml?"> <input type="hidden" name="Service" value="AWSECommerceService"> <input type="hidden" name="SubscriptionId" value="登録時のsubscription ID"> <input type="hidden" name="AssociateTag" value="アソシエイトID"> <input type="hidden" name="Version" value="2004-10-04"> <input type="hidden" name="ResponseGroup" value="Small,Request,ItemAttributes,OfferFull,Images"> <input type="hidden" name="ItemPage" value="1"> <input type="hidden" name="Operation" value="ItemSearch"> <input type="hidden" name="Style" value="[自分で作成したXSLTのURL]"> <input type="hidden" name="ContentType" value="text/html"> <input type="text" name="Keywords" style="width:300px;" value=""> <input value="商品を検索" type="submit"> <br /> <input type="radio" name="SearchIndex" value="Blended" checked>すべて <input type="radio" name="SearchIndex" value="Books">和書 <input type="radio" name="SearchIndex" value="ForeignBooks">洋書 <input type="radio" name="SearchIndex" value="Music">音楽 <input type="radio" name="SearchIndex" value="MusicTracks">曲名から調べる <input type="radio" name="SearchIndex" value="Classical">クラシック音楽 <br /> <input type="radio" name="SearchIndex" value="Video">映画 DVD&VHS <input type="radio" name="SearchIndex" value="DVD">DVD <input type="radio" name="SearchIndex" value="VHS">VHS <input type="radio" name="SearchIndex" value="VideoGames">ゲーム(PS2, 任天堂, XBox) <br /> <input type="radio" name="SearchIndex" value="Electronics">家電 エレクトロニクス <input type="radio" name="SearchIndex" value="Kitchen">ホーム&キッチン <input type="radio" name="SearchIndex" value="Toys">おもちゃ&ホビー <input type="radio" name="SearchIndex" value="Software">PC ソフトウェア </form> |
上記のHTMLを組み込んでページにすると、以下のような検索フォーム表示になります。
どうでしょう? これだけでも自分のホームページに組み込めば、立派なECS 4.0アプリケーションです。
自分のアソシエイトIDをXSLTで設定しておけば、検索結果ページのリンクから商品が購入されると自分のアフィリエイト収入となります。
このサンプルで利用しているXSLTファイルは、非常にシンプルなものですが、XSLTをさらに詳しく記述することで、カスタマーレビューを表示したり、ページナビゲーションを追加することもできます。このようにXSLT機能を利用するだけでも、かなり見栄えの良いアプリケーション作成が可能です。XMLとXSLTは一般的な技術として、さまざまな解説サイト、参考書籍などがあると思うので、いろいろとトライしてみてください。
以上、前編ではECS 4.0の基本解説と、REST APIの使い方、XSLT機能について触れました。次回の後編では、最近人気のWebスクリプト言語PHPを利用して、より本格的なECSプログラミングについて解説します。
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