IDF 2005 Japan開幕、パートナーとともに技術革新の継続にまい進するインテル(2/2 ページ)

» 2005年04月07日 18時57分 公開
[浅井英二,ITmedia]
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 そうした姿勢を裏付けるように、同社はこの1月、エンドユーザーセグメントごとに組織を再編している。タルウォーカー氏が、パット・ゲルシンガー上席副社長とともに共同で統括するデジタルエンタープライズ事業本部には、単なるCPUの動作クロック数に留まらず、モビリティーのさらなる向上、TCOの節減、セキュリティーなど、さまざまなニーズが企業のITマネジャーらから寄せられているという。それらを解決するのが、「*Tテクノロジー」(*Ts)と呼ばれる、プラットフォームの機能を拡張する一連の新しい技術群であり、デュアルコア、マルチコアの技術だ。

急ピッチで進むマルチコア化

 今年、Itaniumプロセッサの「Montecito」やデスクトップ向けPentiumプロセッサの「Smithfield」、モバイル向けPentium Mプロセッサ「Yonah」がデュアルコア化されるほか、2006年にはXeonの「Paxville」「Dempsey」(いずれもコードネーム)でもデュアルコア化を進める。同社の予測によれば、2006年には出荷ベースでデスクトップおよびモバイルの70%、サーバでは85%がデュアルコア化されるといい、急ピッチで移行が進む。

 こうしたマルチコア化と、「*Ts」のひとつであるIntel Virtualization Technology(旧Vanderpool)が組み合わせられると、企業のデータセンターでは、消費電力や発熱量を抑えながら、デマンドに応じた柔軟で効率的なITリソースの配分が可能となるほか、さらにIntel Active Management Technologyが加わることでクライアントPCの管理性も飛躍的に高まるという。

 ステージでは、映画「マイノリティ・レポート」でトム・クルーズが操った直感的なインタフェースに似た技術デモも披露された。これはちょうど、無数のウインドウをディスプレイ上に球面体状に表示させ、ぐるぐる回しながら情報をピックアップできるもの。「My Personal Workspace」と名付けられている。

 「デュアルコアの処理性能によって、さまざまな情報を直感的に扱うことができ、生産性は高まる」(タルウォーカー氏)

まるで映画の世界だがマルチコアのパワーで現実になりそう
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