特集
» 2005年04月25日 00時00分 公開

新たな潮流:SOAの意味するもの――時代を見る (2/5)

[清水敏正(日本アイ・ビー・エム),ITmedia]

基幹部分もWebサービスで

 ホスト・システムで大規模なアプリケーションを開発・展開・導入してきた過去30数年は、インターネットのブレークとJavaの出現、オープンな技術標準への強烈な支持によって、再度上昇カーブに乗り始めた。Javaに限らず技術の発展はとどまることを知らないが、今われわれは1970年代に確立して揺るがない土台だと思ってきた部分にもメスを入れ、あらゆる部分をWebサービスの技術で再構築しようとしている。

1970年頃より現在までのITプログラム技術の変遷
1 ホスト環境中心の時代
IMSやCICSなどのオンライン環境で動くCOBOLやPL/Iのプログラム。構造化プログラミング。画面対応はIMS-MFS、CICS-BMSなど。
2 クライアント・サーバ環境
Windowsクライアント内で動く、CやVBなどのプログラム
3 各種分散技術
UNIXマシンでのTPモニター製品で動く、C、C++などのプログラム
4 Webサーバ環境
UNIXなどでのCGIプログラミング、APIプログラムなど。
5 Java/J2EEプログラミング環境
Servlet/JSP/JDBCプログラミング

 現在のIT環境は、これらの混合であり、さらに.NETの登場、Webサービスの普及、そしてSOAへとつながってくるわけである。SOAでは、ホスト環境で可能になるような機能要件や非機能要件、そしてそれを超える仮想化、フレキシブルなITの実現のために、わざわざ同様の機能をWebサービスで重複して開発しようとしているかに受け取られるであろう。

 今まで発案し、普及させた技術を壊しているようにも見える大きなダイナミズムがそこにはある。IT企業のみならず、多くのユーザー企業にバックアップされ推進されているのがSOAである。カギはビジネス側の支援・要請である。

 今の時代は以前にも増して、ビジネスの迅速さが要求されている。在庫を持たないジャスト・イン・タイムの資材供給方式は、今では大規模なSCMのアプリケーションによってソニーなどをはじめとする世界中の製造業で、企業の重要な神経であり、その停止は重大な損失をもたらす。それほど、ITに依存する社会になったのだ。

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