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» 2005年05月06日 18時44分 公開

Intel、Centrinoの先を語る

Intel幹部がCentrinoの次に登場するデスクトップ向けプラットフォーム「Digital Office」とともに、次のデュアルコアCPU「Conroe」「Merom」「Woodcrest」を明らかにした。

[John G. Spooner,eWEEK]
eWEEK

 このところノートPCの方がデスクトップよりもホットだが、Intelは企業のデスクトップへの関心を持続させる計画を立てている。

 同社幹部は5月5日午後、金融アナリスト向けブリーフィングを行った。同社はデュアルコアプロセッサ、仮想化、システム管理技術など広範な技術を導入することで、企業向けデスクトップ・サーバプラットフォーム、そして業績を向上させることを目指している。

 Intelは1月に製品を中心とした5つの事業部門への再編を行い、デジタルホームや医療、新興市場などの新分野に照準を合わせた(1月18日の記事参照)

 しかし、こうした新たなフォーカスは、同社が企業にとってより魅力的なデスクトップ・サーバを作り出す上でも役に立ち、比較的成熟した市場でシェアを伸ばす可能性を開くと幹部らは語った。

 Intelのデジタルエンタープライズ部門はデスクトップ・サーバ向けプラットフォームの開発を担当し、ノートPCや携帯電話はモビリティ部門が担当している。

 新戦略により、Intelは今年も2けた成長を続け、マルチコアプロセッサと仮想化技術などを新たな製品プラットフォームを構築するための出発点として利用できると、間もなくCEO(最高経営責任者)に就任するポール・オッテリーニ社長は予想している。この目標が達成できれば、同社にとっては3年連続の2けた成長となる。

 「われわれが成功するためには、市場を成長させ、平均販売価格を引き上げ、特定のコンピュータのウォレットシェアを高められる製品に投資し、そうした製品を投入する必要がある」(オッテリーニ氏)

 Intelが初めて取り組んだ大型プラットフォームが、Pentium Mとチップセット、ワイヤレスモジュールを組み合わせた「Centrino」だ。CentrinoはノートPC市場において、Intelのウォレットシェア――メーカーがノートPCに必要な部品を購入する際の費用に占める割合――を高めたという点で成功したことが証明されたと同氏。

 このため、Centrinoは「われわれがほかのプラットフォームでやりたいことのひな型になっている。当社の組織図を見れば、コンピューティングの未来が分かる」とオッテリーニ氏は語った。

 Centrinoの次は「Digital Office」プラットフォームだ。これは今四半期中に登場の予定で、デスクトップの性能とセキュリティの強化を約束するとデジタルエンタープライズ部門ジェネラルマネジャー、アブジット・タルウォーカー氏。

 「ビデオ機能、音声機能、データ通信機能付きのインスタントメッセージングを利用しているところを想像してみてほしい。これは組織の生産性のレベルを大きく引き上げるだろう」(同氏)

 タルウォーカー氏によると、これらの機能を実現するために、Intelはより高性能なプロセッサだけでなく、グラフィックスとオーディオも向上させなくてはならない。しかし、同社は幾つかの「秘密のソース」にも取り組んでいる。その1つである仮想化技術は、PCをパーティションに分割して異なるソフトを走らせる。企業にとっては、この技術によって1つのソフトウェアイメージを独自パーティションに分離し、保護することができる。

 Intelはまた、IT管理者を支援するために、自社製品にいわゆるアクティブ管理技術を組み込んでいる。これには、OSから独立して動作する管理ソフトエンジンの構築も含まれる。ソフトメーカー各社は、このエンジンと連係して資産管理からウイルス検出まで幅広いアプリケーションを開発する取り組みを開始しているという。

 デュアルコアプロセッサもIntelのプラットフォームで大きな役割を演じる。同社は4月に最初のデュアルコアプロセッサ「Pentium Extreme Edition 840」を出荷開始、そのほか15の同様のプロジェクトを進行中だ。オッテリーニ氏によると、メインストリームデスクトップ向けの次のデュアルコアプロセッサ「Pentium D」は来月登場する予定だ。

 またタルウォーカー氏は、デュアルコアXeonプロセッサ2基に対応するチップセットを中心としたサーバプラットフォーム「Bensly」のデモを行った。Intelは2005年後半に数千台のデュアルコアサーバを市場に送り込むという。

 さらに、Intelは初代デュアルコアプロセッサを送り出す一方で、既にその後続のデュアルコアプロセッサにも着手している。デスクトップ向け「Conroe」、ノートPC向け「Merom」、デュアルコアXeon DP「Woodcrest」は2006年後半に登場するとオッテリーニ氏は話した。

 例えばConroeは、2006年初めにリリースされる次のデュアルコアデスクトップCPU「Presler」の後継となる。2007年には、Intelは完全にデュアルコアプロセッサに移行するとの予測を同氏は示した。

 最後に、IntelはノートPC向けの新たなアイデアを推進していく。デュアルコアプロセッサ「Yonah」を中心とした新たなCentrinoを開発するほか、同社はノートPCと携帯電話の連係を強化する計画も立てている。

 「2006年は携帯電話とノートPCが互いを認識できるようにする」とモビリティ部門の上級副社長兼ジェネラルマネジャー、ショーン・マローニ氏は語った。

 この何年にもわたるプログラムには、携帯電話を利用してノートPCを企業ネットワークに接続して電子メールをダウンロードするだけでなく、携帯電話とノートPCの間でファイル、住所録、画像を共有する機能を実現することも含まれる。

 「2005年は季節ごとに動いているように見えると思う。これまでこの種のガイダンスをわれわれは1年中行ってきた」。オッテリーニ氏は質疑応答セッションでブリーフィングをこう締めくくった。「技術が登場するまで人々に待ってもらえるとは思っていない。成長の原動力である新興市場は何も待ってくれない」

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