中小企業の情報配信を応援したかった――エキサイトBlog情報共有の未来(3/3 ページ)

» 2005年06月10日 11時09分 公開
[聞き手:木田佳克、森川拓男,ITmedia]
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竹本 あります。特に2005年、エキサイトが取り組む大きな目標には、ポータルサイトの体質転換があります。簡単に言うと、HTMLベースからXMLベースへとポータルサイトの役割を変えていく場合、どのようなことになるのか? と考えることだと思うのです。

 ポータルサイトの役割の1つに、さまざまな記事情報をマージさせて見せる側面があります。そこにはパーソナルメディアとしてのBlog記事がトラックバックにより連携する。それによって、マスメディアとパーソナルメディアがマッチし、新しいメディア価値が生まれるというのが、今後のポータルサイトが担うニュース配信の在り方の1つと思います。

 XMLのダイナミックな情報の組み合わせを、いかにポータルの中に取り込んでいくかが、2005年の大きな課題となっています。これがHTMLからXMLベースへの体質転換です。

 エキサイトブログは、ASPビジネスの発想で始めたものではないです。あくまでもメディア事業の重要な機能であると感じます。したがってエキサイトのメディアとどう連携させて、もっと面白くなり、エキサイトに参加したいという動機付けになるという設計思想が非常に大きいです。そのような意味合いでは、シックス・アパートのBlogツールとは基本的な機能は同じですが、性格はかなり違いますね。

 例えば「エキサイト乗り換え案内」でも、「大宮駅」などの「駅」情報にトラックバックができます。Blogの駅に関する情報と双方向に行き合えるのです。この場合、時刻表や不動産情報、駅前の情報などは公的メディアとして僕らが提供していけばよいと思うんです。しかし、本当にココはどうなのよ? という地域密着な情報は、やはりそこに住んでいる人がいちばん詳しいと思います。その情報を発信したいパーソナルメディアの人が発信していただければいいと思います。

ITmedia ただ、その指向を突き詰めて連携させていくと、サーバの負荷が――

竹本 高いのです(笑)。それはもう、ポータルサイトのある意味宿命ですね。完全にいたちごっこという状態です。そこはもう気合いというか、そのようなものだと割り切って取り組みをしていくしかない、と考えています。

RSSとポータルサイトの課題

ITmedia つながりを楽しむというところと、RSSのメタデータで情報を集約するという方向性の、2つがあるように思いますが。エキサイトとしてはつながりだと?

竹本 RSSのメタデータ配信は今後も取り組んでいくのですが、いちばん大きな問題点としては、基本的にポータルサイトというのは「場」の提供ビジネスです。そのため、Webサイトに訪問してもらいバナーをクリックしてもらうことで初めて収益となるわけですよね。

 メタデータを配信するのも今後のユーザーニーズにはかなっているのですが、そこでのメディアビジネスをどのように組み立てていくか、考えをめぐらせている段階です。RSS配信をしても、リーダーで読んで完結すれば、場を提供する立場としては何のために取り組んでいるのか悩んでしまう。RSS広告などは、どのように取り組むべきかという点について、個人的にもここ3カ月程度の宿題ですね。技術的にはすぐにでも出来るのですが、実行しても場に来てもらえなくなったら本末転倒ですから。

ITmedia やはり基本は、場に来てもらうというスタンスですね。

竹本 いまの段階では……。そうとはいえ、やはりユーザビリティーやユーザーの使われ方を考慮すれば、そうも言ってられないとも思います。RSSリーダー時代のポータルサイトの役割はどうあるべきかなどと、社内ではよく議論をしています。RSSが普及してきたら、ポータルサイトの役割が無くなるという極端なことを言う人もいますが、そこまでは行かないと思います。やはり、基本的なトップページがあり、興味を持ったハイパーテキストをクリックしていく側面と、RSSで参照する使われ方と両方が共存すると考えています。

 2005年はたくさんの宿題があります。2004年はBlogを立ち上げて、さぁどうしようという段階だったのです。今年は、他社も同じだと思いますが、やはり事業化をどのようにすればよいかと考えているのだと思いますね。

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