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» 2005年08月19日 04時17分 公開

LinuxWorldで見つけたあんなもの、こんなもの

先日サンフランシスコで開催されたLinuxWorld Conference and Expo。さまざまな発表が行われたが、ブースのほうにも目を向けてみよう。

[西尾泰三,ITmedia]

 先日サンフランシスコで開催されたLinuxWorld Conference and Expo。さまざまな発表が行われたが、ブースのほうにも目を向けてみよう。

 今回のLinuxWorld Conference and Expoでは、IBMやHP、Red HatやNovellといったいわゆる大手ベンダーは軒並み「ソリューション」を展示する傾向があった。といっても「Linuxの」ソリューションではなく、もう少し広範な「オープンソースの」ソリューションであることがこれまでと少し異なるかもしれない。また、今回LinuxWorld初参加のSAPは広範なプラットフォームでSAPのインプリメンテーションが可能になることをアピールしていた。

HP IBM
Red Hat CA
左上:HPのブース
右上:IBMのブース
左下:Red Hatのブース。赤い帽子をかぶっている人は見られない
右下:CAのブース

 Novellのブースでは、多くのパートナーがそのブース内に入れ子となっており、今回のLinuxWorldで一番大きなブースとなっていた。期間中何度もプレゼンテーションが行われていたが、参加者は一様に緑色の「openSUSEハット」をかぶり、SUSEへの信仰心を表現しているかのようだった。

openSUSE帽を頭にNovellのブースに集まる観客

 プレゼンテーションのテーマは回によって異なるが、そのうちの1つでは、Novellが取り組んでいるデスクトップ環境に関する言及もあった。

新型デスクトップ環境? デモで見ることができたデスクトップ環境。別の仮想デスクトップに切り替える際のエフェクトがキューブを回転させるような感じで行われる。MPlayerの端を見る限り、仮想デスクトップ同士が密に結合している印象も受ける

 LinuxWorldの前に開催されたOSCON 2005でも公開されたというこのデスクトップ環境は、一見するとSun Microsystemsの3Dデスクトップ「Looking Glass」によく似たものだが、具体的にこのデスクトップ環境がデフォルトになるのか、また、なるとすればどのバージョンからなのかなどの情報はなく、あくまで、Novell社内ではこうした開発も行っているという方向性を示すだけのものだった。

ベンチャーも気勢を上げる

 一方、比較的規模の小さなベンダーでは、仮想化や統合といった技術に関する製品が目についた。例えばVirtual Iron Softwareが展示していた「Virtual Iron VFe」という製品では、物理的なリソースを動的にアプリケーションに割り当てることを可能にしていた。また、Userfulという企業は、1台のPCで最大10クライアントを制御するためのソフトウェアを公開していた。必要なものは1台のPCと人数分のモニター・マウス・キーボードであり、それぞれが完全に独立したOS(Fedora Coreベース)を利用するというもの。1台のPCに配線が集中するということを除けば、教育機関などでは管理のしやすさから受け入れられるのではないかと話していた。

 そのほか、GNUのロデオマシーンを用意して観客の興味を引いていたのは、Project BlackDogのブース。Realm Systemsが販売するBlackDogは、iPod miniとほぼ同等の筐体に400MhzのPowerPCプロセッサを搭載したLinuxサーバだ(関連記事参照)。OSにはLinuxカーネル2.6.10を搭載したDebianベースのOSが用意されている。価格は199ドルからとなっている。

iPod miniとほぼ同サイズのBlackDog。中央には内蔵型の指紋リーダーも

 USBパワーで動作するこの製品は、ホストPCのマウス・キーボードなどの周辺機器のほか、ネットワークリソースも利用可能。ブースではWindows PCに接続し、BlackDog内のアプリケーションを操作していた。

Windows PCに接続すると自動的にランチャーのようなものが立ち上がった

 これだけであれば色モノで終わりそうだが、BlackDogは本体中央に内蔵型の指紋リーダーも搭載しており、起動や操作にロックをかけることができるようになっている。こうした機能を利用してエンタープライズ分野での普及を狙う考えだ。

.orgパビリオンで見つけた一品

 会場2Fには.orgパビリオンが用意されていた。こちらでは、NetBSDのブースで足を止める人が多かった。組み込み系で強いと言われる同OSだが、何とトースターに搭載されていたためだ。

トースター とうとうトースターにまでNetBSDが

 このトースター、全面の液晶画面にはさまざまな情報――これまでに焼いたパンの枚数、CPUボードの温度――などが表示されていた。また、パンの焼き加減も調整できるようになっている。残念ながら任意の画像などをプリントする機能は実装していないようだが、液晶にプロンプトが表示されるのを多くの観客が興味深そうに眺めていた。

CPUボード このトースターのCPUボード

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