OpenSharePoint――グループウェア+ファイルサーバ

この世にはさまざまなオープンソース・ソフトウェアが存在する。しかし、世に知られていないものも多い。さまざまな分野の特選オープンソース・ソフトウェアを紹介しよう。

» 2005年08月26日 08時00分 公開
[中津川篤司,ITmedia]

 企業における情報の共有の基本は、ファイルの共有と情報の共有だ。ファイルとはファイルサーバで実現し、情報はグループウェアで実現している。

 ファイル共有の利点は最新のファイルが一覧できる点であるが、幾つかの問題もある。誰かが誤った修正、または削除してしまうことや、ファイル数が多くなると探し当てるのが大変だという点である。

 それらの問題点を解決するのがMicrosoftが押し出しているSharePointだ。そしてここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはそれのオープンソース版Open SharePointである(もちろんMicrosoft製ではない)。GPLで提供されている。

Open SharePoint Open SharePoint

 基本的にはグループウェアで、ファイルのリポジトリ管理が付いたものといった感じだ。小規模、またはファイルサーバの利用法が明確にされている企業であれば活用できそうだ。ファイルのアップロードがディレクトリ単位ではないので、その点が難点だろう。

 グループウェアとしての基本的な機能は網羅している。ニュース、アポイントメント、Webメール、連絡先などなど。もともとSharePoint自体がWebパーツと呼ぶ部品を組み合わせてそれぞれに合ったグループウェアを構築するコンセプトになっている。OpenSharePointも同様にブロックと呼ぶ単位で機能を追加する。恐らく今後も増えるだろう。

 何よりも画面が綺麗なのが良い。洗練されている感じがする。それらは技術的に見れば既存のものと大した違いにはならないが、ユーザから見れば大きな違いだ。

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