IdeaFragment2――アイデア from 混沌「あなたの知らないオープンソース・ソフトウェア」

この世にはさまざまなオープンソース・ソフトウェアが存在する。しかし、世に知られていないものも多い。そこで夏休み特別企画として、さまざまな分野の特選オープンソース・ソフトウェアを紹介しよう。

» 2005年08月19日 17時51分 公開
[中津川篤司,ITmedia]

 いつの時代にあっても、一番大事なのはアイデアだ。どのような状況にあろうとも、枯渇しない突飛なアイデアが時代を切り開いていく。コンピュータ、インターネット、携帯電話、ナノマシン……続々現れる新しい技術の波に乗って、新しい世界が開けている。

 一点残念なのは、最近そうした時代を変える発明が日本発でなかなか現れないことだ。いや、あるのをわたしが知らないだけかも知れない。しかしそうした世界を変えるような素晴らしい出来事が見られずにいるのは確かだ。

 アイデアを創出する方法は幾つか存在する。5W1H、ブレーンストーミング、マインドマップ、KJ法などなど。これらはその人にあったやり方であったり、時代の流行があるものなので一概にこれが良い、と言うものではないが知っておいて損はないはずだ。

 ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはIdeaFragment2、アイデア創出のためのソフトウェアである。KJ法に近いものであるが、もっと拡張してアイデア帳のように使うことができる。売り文句でもある、混沌が正しくぴったりと当てはまるソフトウェアだ。ソースコードは公開されているか、ライセンス上はオープンソースと言う訳ではないのでご注意されたい。

IdeaFragment2 IdeaFragment2の画面(作者ホームページより)

 こういったソフトウェアは始め方が非常に難しい。凝り固まった頭の持ち主では特にだ。何かこう、整然としているのが良し、と言う文化の中にどっぷり使っていると、白紙の画用紙を渡された時に何もできなくなってしまう訳だ。

 極力簡単に考えれば、まずは始めてみることだ。混沌としていても良いということは、整然としていても良いと言うことだ。きちんと並べてやってみて欲しい。その内何か矢印が必要になったら書けば良いし、グループでまとめておきたければまとめたら良い。悩むより慣れろ、何はともあれ最初の一筆を落としてみることだ。

 発明はまったく関連性のない既存情報がふとした拍子に繋がったことによるものが多い。漠とした中である日、何か見つかるかも知れない。あなたの脳は優れたアイデアの宝庫なのだ(かも知れない)。

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