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» 2005年10月25日 19時54分 公開

IT業界大手に続きMcDonaldも準備中――勢いづく企業のブログ活動

顧客と直接対話することができる「ブログ」は、企業のマーケティングツールとして確固たる地位を築きつつあるようだ。BlogOnカンファレンスからのリポート。

[Shelley Solheim,eWEEK]
eWEEK

 顧客と直接対話することができ、顧客に対する影響力を持ったキーパーソンにもアピールできるというブログの可能性に魅力を感じた企業のマーケティング担当者らは、ブログ空間を受け入れ始め、この「ソーシャルメディア」を活用する手段を探し求めている。

 先週ニューヨークで開催された第2回年次「BlogOn」カンファレンスでは、数社の企業の担当者がブログの早期活用事例を紹介した。とはいえ、こういった企業でもブログ専門家やITベンダーの手助けを必要としているのが実状だ。

 前回のBlogOn以来、MicrosoftやIBM、Sun Microsystemsといった大手IT企業の間でブログが盛んに利用されるようになってきた。業界の重鎮たちによると、早い時期での企業ブログ構想への取り組みが、これらの企業に対する認識を変えさせたという。

 「Naked Conversations: How Blogs Are Changing the Way Businesses Talk with Customers」(裸の会話:企業と顧客との対話のあり方を変革するブログ)の共著者であるシェル・イズレアル氏は、「MicrosoftとSunは1000人以上のブロガーを抱えており、両社には人間味が感じられるようになってきた」と話す。

 BlogOnでプレゼンテーションを行った大企業には、McDonaldも含まれる。イリノイ州オークブルックに本社を置くMcDonaldでグローバルWebコミュニケーションを担当するシニアディレクター、スティーブ・ウイルソン氏によると、同社では現在、大規模なソーシャルメディア構想に向けた準備として、社内の従業員ブログシステムの構築を進めているという。

 「当社では社外向けブログシステムを検討中であり、これが最終的に、当社の顧客につながるものになると考えている。当社の顧客および従業員はすでにブログをやっており、われわれもその会話に加わりたいと考えている」とウイルソン氏は話す。

 しかしほかの企業と同様、McDonaldの場合も、顧客や従業員の間での会話を世間にさらすのは良いことだという考え方を経営幹部に理解させるのは容易ではなかったという。

 ファイアウォールの内側での実証実験の承認を得た後、ウイルソン氏はMcDonaldの社長兼最高執行責任者、マイケル・ロバーツ氏の協力を取り付けた。ロバーツ氏は、従業員が意見や質問を投稿できる1時間のライブブログチャットを主催した。

 一方、コネティカット州ベセルにあるCannondale Bicycleは、3月にブログを立ち上げた。同社のウェブマスターを務めるジャネット・モーリス氏によると、これまでのところ、ブログのメリットは非常にはっきりしているという。

 「ITの世界と同じく、サイクリングの世界でも“オタク”というのは褒め言葉なのだ。多くのユーザーが自分の“オタク度”に誇りを持っており、そのことがブログにも直接反映される」とモーリス氏は語る。

 「ブログは、われわれが熱意をもって真剣にユーザーコミュニティーとコミュニケートすることを可能にする。しかも好きなときに、好きな方法でコミュニケーションができるのだ」(同氏)

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