SAPが設定自動化ツールの「SAP Best Practices」に新たなパッケージ群を追加した。業種固有の業務シナリオがあらかじめ定義されており、それらをシステムに反映させる作業工程を自動化できる。
SAPジャパンは12月1日、基幹システムの導入プロセスを飛躍的に進化させる設定自動化ツール「SAP Best Practices」に、3種類の業種、および2種類の製品別に特化した新たなパッケージを追加することを明らかにした。
SAP Best Practicesのパッケージ群は、業種や製品ごとに特有の業務シナリオや機能モジュールをあらかじめ定義して提供することで、自動化プロセスをさらに進めるツール。業務シナリオをシステムに反映させる作業工程を自動化して工数の大幅な削減を実現、顧客満足度の高いシステムを短期に低コストで構築できるという。
中堅市場向けのSAP導入プログラム「mySAP All-in-One」の強力な支援ツールとして、今年6月から幅広い業種/業態に使用できる「ベースライン・パッケージ」と、mySAP CRMを対象とした「SAP Best Practices for CRM」が提供されている。
今回追加されるのは、業種別では、消費財業界向け、化学業界向け、産業用機械・構成部品業界向けの3パッケージ、製品別としては、ビジネスインテリジェンス(SAP BI)とエンタープライズポータル(SAP EP)の機能に特化した2パッケージ。
例えば、消費財業界向けの「SAP Best Practices for Consumer Products:食品業界」では、「食の安全性を確保するための原料から最終製品までのロットトレーサビリティー」「集乳〜製造・販売までの業務管理と成分値基準の乳価計算を網羅した乳業バリューチェーン」といった業務シナリオが定義されているという。
なお、「SAP Best Practices」のビジネスパートナーは以下の23社。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.