Windows Vistaの新機能「スーパーキャッシュ」とは(1/2 ページ)

12月のWindows VistaビルドにはLonghorn Serverのビルドが含まれるほか、UIの変更や「Super Cache」機能が追加されている。

» 2005年12月20日 17時17分 公開
[eWEEK]
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 米Microsoftは12月19日、Windows VistaクライアントとLonghornサーバのビルドをテスター向けにリリースした(12月20日の記事参照)

 Longhorn ServerとVistaのビルドはいずれも5270だとテスターらは話している。MicrosoftはMicrosoft Connectテスターサイトで、両方のビルドを同時に提供開始した。

 ActiveWin.comサイトによると、Microsoftは12月のビルドの一部として、さまざまなWindows SKUも提供している。

 テスターはWindows Vistaクライアントのx86ビルドとx64ビルド、Windows Longhorn Serverのx86ビルドとx64ビルド、Windows Longhorn Server Code x86およびx64をダウンロードできる。

 Microsoftの広報担当者はこの日、Windows Server「Longhorn」非公開βプログラムの参加者がWindows Vista CTP(Community Technology Preview)の一部として、Longhorn Serverのアップデート版のビルドを受け取ったことを認めた。

 「Windows Server“Longhorn”β1と同様に、MSDNやTechNetなどの公開チャネルを介してはコードを提供しない。この非公開リリースの目的は、ハードベンダー、システムビルダー、ソフトベンダー、開発者、TAP(Technology Adoption Program)顧客などの非公開βプログラムの参加者からフィードバックを集め続けることにある。今のところ、最初のそして唯一のWindows Server Longhornの公開ビルドは9月のPDC(Professional Developer Conference)2005で配布されたものだ」

 先月末に、MicrosoftはWindows VistaのCTPを毎月リリースする方針をやめて、品質の到達度に基づいてCTPをリリースすることを発表した(11月30日の記事参照)

 これにより同社は11月のビルドを飛ばしたが、年内に1回ビルドをリリースすると約束、19日にその約束を実行した。

 CTPはβ品質に達していないMicrosoft製品の暫定プレリリース版。ある時点での開発中の製品の状況を示すものであり、最前線に出ることを恐れない開発者やITスタッフ、テスター向けに提供される。

 Windowsクライアント部門上級ディレクター、シャネン・ベッチャー氏は19日の電話会見で、16日に報じられた通り、12月のリリースに多数の新機能とユーザーインタフェースの調整が含まれていることを認めた。

 テスターらは先週、12月のVistaのビルドには新しいデフラグモジュール、Windows Defender(旧称「Windows Antispyware」)との緊密な統合、ペアレンタルコントロールフィルターが盛り込まれるだろうと話していた。

 ベッチャー氏は、マルウェアやスパイウェアの削除を手助けするWindows Defenderといった機能の統合など、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が今回のCTPの要だと語る。

 またWindows Defenderは使いやすくするためにユーザーインタフェースが変更されており、標準的なユーザーでも使えるだろうと同氏は言う。

 ファイアウォールには双方向サポートとフィルタリング、企業がファイアウォールを管理、設定するための高度なIPSec関連機能が加えられている。

最新の追加機能「スーパーキャッシュ」

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