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» 2006年05月23日 19時09分 公開

SharePointは予想外のヒットになるか?

Microsoftのコラボレーション/ワークグループソフトウェア「SharePoint」は、同社にとって予想外のヒット製品の1つになる可能性がある。

[Mary Jo Foley,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftウォッチャーたちは相変わらず、MicrosoftのGoogle対抗計画ばかりに心を奪われており、向こう数年間にわたって同社にとって主要な収益源の1つとなりそうな製品ファミリーに注目している人は少ないようだ。

 Microsoftのコラボレーション/ワークグループソフトウェアファミリーの「SharePoint」はそれほど遠くない将来、予想外のヒット製品の1つになる可能性がある。少なくとも、同社がこの製品を熱心に顧客に売り込んでいることから考えれば、そのように思われる。

 Microsoftは5月15日、ワシントン州ベルビューで開催されたSharePoint Conferenceに1300人のSharePointの顧客およびパートナーを招待した。同カンファレンスではビル・ゲイツ会長をはじめとする同社幹部が、会場を埋め尽くした聴衆にSharePointのメリットを訴えた。

 MicrosoftのSharePoint製品群には、「SharePoint Server 2007」(SharePoint Portal Server 2003の後継版)のほか、Windows SharePoint Services(バージョン3)の技術が含まれる。

 Microsoftによると、同社はこれまで、SharePoint Portal Server 2003のライセンスを7500万本以上販売した。180社を超えるMicrosoftパートナーが、SharePointソリューションを開発している。また、ほとんどあらゆるWindowsユーザーがWindows SharePoint Servicesを利用しているという。

 SharePointは、Microsoft Business部門のジェフ・レイクス副社長の計画の要となる可能性がある。同社のインフォメーションワーカー向け製品の売り上げを、2002年の水準から2010年までに200億ドルへと倍増するのが同氏の計画だ(この目標を達成するには、Microsoftは向こう4年間で売り上げを84億ドル増やす必要がある)。

 ワシントン州カークランドにあるDirections on Microsoftのアナリスト、ロブ・ヘルム氏は、「レイクス氏が200億ドルという売り上げ達成に向けて期待しているのが、デスクトッププロダクティビティスイートのMicrosoft Officeよりもサーバ製品だ」と話す。

 SharePointに加え、レイクス氏はExchange Server、ならびにMicrosoft Projectの売り上げにも期待しているようだ。「現在、Microsoft Projectは同社にとって、Windows、Office、Windows Server、SQL ServerおよびExchange製品に次いで6番目に大きなビジネスとなっている。これはレイクス氏の部門の製品でもある」とヘルム氏は指摘する。

 Microsoftでは、Officeを使っているデスクトップユーザーがSharePoint Serverをバックエンドで運用すれば、業務効率が大幅に改善されることをアピールする考えだ。同社では、「Office 2007」のすべてのデスクトップアプリケーションでSharePoint Server 2007を利用できるよう、この次世代Officeスイートをデザインしている。例えば、「Word 2007」および「Excel 2007」のユーザーは、ビジネスインテリジェンス(BI)機能およびコンテンツ管理機能を、これらのデスクトップアプリケーションから直接起動できるようになる。

 SharePoint Server 2007には、コラボレーション、BI(「Microsoft Excel Server」機能を利用)、ポータル、ビジネスプロセス、エンタープライズコンテンツ管理(Microsoftの「Content Management Server」を利用)、検索など広範な技術が統合される。

 Microsoft社内でも、直接的なパッケージという形でなくても、それぞれの製品をSharePoint Serverに連携する方法を考えている製品チームが増えている。

 MicrosoftのOffice Serverグループのコーポレート副社長、カート・デルビーン氏は、「何らかのポータルの利用を検討しているMicrosoftの社内部門のほとんどは、SharePointを導入している」と話す。

 さらにMicrosoftでは、SharePointを開発プラットフォームとして位置付ける方針だ。これは、OfficeとWindows LiveプラットフォームをWindowsおよび.NETのレベルでの開発プラットフォームにしたのと同様の取り組みとなるもの。同社は現在、「SharePoint Designer」の仕上げにかかっている。これはMicrosoft FrontPageチームが作成した新しい開発ツールで、SharePointサイトの構築用としてデザインされている。SharePoint Designerは、「Expression Web Designer」(コードネームは「Quartz」)を補完するものとして位置付けられている。Quartzは、開発者よりもデザイナーをターゲットとしたツール。

 「個別業務用アプリケーションを開発するのであれば、それをSharePointサイトの機能としても考えるのが自然だ。特に、ERP(Enterprise Resource Planning)やCRM(カスタマーリレーションシップ管理)などのビジネス志向のソリューションの場合は、なおさらそうだ」とデルビーン氏は話す。

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